E-A-Tとは「専門性・権威性・信頼性」を意味するSEO用語です。
Googleの検索エンジンがWebサイトやコンテンツ(記事)を評価する概念の1つで、ランキング(検索順位)にも大きく影響します。
- E-A-Tってなんのこと? どんなアルゴリズム?
- E-A-TについてGoogle公式はなんて言ってるの?
- E-A-TとYMYLの関係は?
- E-A-Tを強化するSEO対策を教えて!
本記事では、E-A-Tとはなにかについて、Google公式が発信する情報をもとにくわしく説明。
SEOへの影響や、YMYLとの関係、E-A-Tを高める施策について、初心者にもわかりやすいよう丁寧に解説します。
この記事を読めば、E-A-Tが丸わかりになるよ!
E-A-Tとは? Googleが重要視する3つの評価要素
まずはE-A-Tとはなにか?について、Googleが公式に発信している内容をもとに解説します。
E-A-Tとは?
E-A-Tとは「専門性・権威性・信頼性」を意味し、Googleの検索エンジンがWebサイトやページを評価するための要素です。
この評価はもちろん、検索結果のランキング(検索順位)に反映されます。
- 専門性(Expertise)
- 権威性(Authoritativeness)
- 信頼性(Trustworthiness)
E-A-Tは、2018年のコアアルゴリズムアップデート以降特に注目されている、SEO対策の重要な要素です。
Googleの検索エンジンは、E-A-Tについて下記のような点を参考にし評価しています。
- 誰がそれを書いたのか?
- どんな個人や組織が運営しているサイトなのか?
- 世の中的に評価を得ている人・組織なのか? 実績はあるか?
- 根拠のある正しい情報を発信しているか?
最新(2022年7月28日版)の検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)では、E-A-Tについて以下のように記載されています。
3.2 Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness (E-A-T)
引用:General Guidelines July 28, 2022 – Google
The amount of expertise, authoritativeness, and trustworthiness (E-A-T) is very important. Please consider:
● The expertise of the creator of the MC.
● The authoritativeness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.
● The trustworthiness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.
3.2 専門性、権威性、信頼性 (E-A-T)
専門性、権威性、信頼性 (E-A-T) の量はとても重要です。以下の点について、自分のサイトに十分なE-A-Tがあるかどうかを考えてください。
●コンテンツの作成者の専門知識、ノウハウ。
●コンテンツの作成者、コンテンツそのもの自体、および Webサイト全体の権威性。
●コンテンツの作成者、コンテンツそのもの自体、および Webサイト全体の信頼性。
このように、E-A-TはGoogleの検索品質評価ガイドラインにもしっかりと表記されており、SEO上で重要な意味を持つことがわかります。
最新のガイドラインには「E-A-T」という言葉がなんと130回も登場するんだよ!
それだけE-A-Tは重要ってことね!
専門性(Expertise)
E-A-Tのなかでももっとも根本的な“土台”となる部分が「専門性(Expertise)」です。
Googleの検索品質評価ガイドラインでは、E-A-TにおけるExpertiseを「メインコンテンツの作成者の専門性」と表現しています(以下引用部分)。
The expertise of the creator of the MC.
引用:General Guidelines July 28, 2022 – Google
E-A-Tの専門性(Expertise)で重視されているのは、そのコンテンツ(記事)を作成したのが誰であるか?です。
執筆者がその分野の専門知識や経験をもった専門家である場合、Googleの検索エンジンから高く評価されます。
例えば「保険」の分野であれば、素人が書くよりも、経験豊かな現役のファイナンシャルプランナーが書いたほうが専門性が高い記事ができるでしょう。
「コーヒー」の分野であれば、コーヒー好きの素人よりも、メーカー関連の会社に勤めコーヒー豆の買い付けに世界各国を巡っている人が書く記事のほうが、専門性が評価されることは容易に想像できます。
その分野に精通する専門家であることが理想だよ!
また、サイト全体が1つの分野に特化していることも重要だと考えられます。
1つのブログのなかで複数分野をあつかう「雑記ブログ」よりも、1つの分野だけをとことん追求する「特化ブログ」のほうがSEOに強く収益化に有利だと言われるのは、実はE-A-Tが理由なのですね。
また、1つのジャンルに特化しているほうが、ユーザーのニーズを「早く」「的確に」満たすことができるでしょう。
1つのテーマに特化するほうが、ユーザーのニーズを素早く的確に満たせる可能性が高くなるよね!
権威性(Authoritativeness)
E-A-Tの「権威性(Authoritativeness)」は、サイトや執筆者に権威性があるかどうかです。
Googleの検索品質評価ガイドラインでは、E-A-TにおけるAuthoritativenessを「メインコンテンツの作成者、メインコンテンツそのもの自体、および Webサイト全体の権威性」と表現しています(以下引用部分)。
The authoritativeness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.
引用:General Guidelines July 28, 2022 – Google
権威性のポイントは、「社会的に認められている」「社会的に評価されている」ことが必要だという点です。
自称じゃ意味ないよ!
あくまで世の中から認知・評価されてることが必要なんだ!
たとえば名誉ある賞(プライズ)を受賞していたり、著書を何冊も出版するその分野の第一人者であったり、TV番組に多数出演する知名度の高い専門家であったりなどなど……。
ほかにも、関連性が深く&質が高い外部サイトから被リンクを受けていることも、権威性の評価につながるでしょう。
信頼性(Trustworthiness)
E-A-Tの「信頼性(Trustworthiness)」は、サイトや執筆者に権威性があるかどうかです。
Googleの検索品質評価ガイドラインでは、E-A-TにおけるTrustworthinessを「コンテンツの作成者、コンテンツそのもの自体、および Webサイト全体の信頼性」と表現しています(以下引用部分)。
The trustworthiness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.
引用:General Guidelines July 28, 2022 – Google
つまり「その情報や執筆者は信用できるの?」ってこと!
信頼性には次のような要素が必要となるでしょう。
- 明確なエビデンス(証拠)を明記
- 執筆者、サイト運営元を明記
- 架空ではない実在の人物が書いている
- 情報の鮮度を保ち、つねに正しい情報に
- 憶測ではなく、実験・実体験の結果(一次情報)が書かかれている ……などなど
これらの要素が満たされているサイトやコンテンツは、ユーザーからも信頼感を得られるとともに、検索エンジンからの評価も高まるでしょう。
E-A-Tのなかでも最も重要なのは専門性
Googleの検索品質評価ガイドラインでは、検索エンジンに評価される「高品質なページ」の条件として、
高いレベルのE-A-Tが必要であると記載されています。
4.5 A High Level of Expertise/Authoritativeness/Trustworthiness (E-A-T)
High quality pages and websites need enough expertise to be authoritative and trustworthy on their topic. Remember that there are <expert= websites of all types, even gossip websites, fashion websites, humor websites, forum and Q&A pages, etc. In fact, some types of information are found almost exclusively on forums and discussions, where a community of experts can provide valuable perspectives on specific topics.Think about the topic of the page. What kind of expertise is required for the page to achieve its purpose well? The standard for expertise depends on the topic of the page. For example, high quality news articles and information pages on scientific topics should represent established scientific consensus where such consensus exists.
引用:General Guidelines July 28, 2022 – Google
4.5 高度な専門性/権威性/信頼性 (E-A-T)
高品質のページやWeb サイトには、その話題に対する権威と信頼を得るために、十分な専門知識が必要です。ゴシップ サイト・ファッションサイト・ユーモアサイト・フォーラム・Q&Aページなど、あらゆる種類の専門サイトがあり、これらの専門家のコミュニティは、特定の話題に関する貴重な視点や考えを提供できます。
作成するページがその目的を達成するには、どのような専門知識が必要かを考えてみてください。必要な専門知識はページの内容によって異なります。たとえば、科学的な話題をあつかうニュース記事や情報ページには、業界的に十分にコンセンサスを得ている根拠や事実を示す必要があるでしょう。
その中でも、検索エンジンからE-A-Tを評価され検索順位を改善するためには、十分な専門知識をもっていることが大前提です。
必要な専門知識はそのページがどんな内容なのか、そのサイトでどんな情報ジャンルをあつかうのかによって違ってきます。
あなたが運営するブログやアフィリエイトサイトではどんな専門知識が必要なのかをつねに意識し、
その分野の専門家・第一人者になれるよう、つねに努力を積み重ねることが大切です。
E-A-T単体のアルゴリズムは存在しない
ただ勘違いして欲しくないのは、Googleの検索エンジンには、E-A-Tを評価する単独のアルゴリズムは存在しないということです。
「E-A-Tスコア」みたいな分かりやすい採点があるわけではなく、さまざまなアルゴリズムが複合的にサイトやページを評価した結果として、E-A-Tが高いものが検索結果の上位に表示されているのです。
E-A-Tというのは、こういうアルゴリズムの特性・傾向のようなものを、分かりやすく概念化したものなのですね。
E-A-Tは概念!
E-A-Tを計る点数、みたいなものは存在しない!
このへんについては「Pubcon Pro Las Vegas 2019」のQ&AセッショでGoogleのGary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏が発言しています。以下の記事も参考にしてください。(外部サイトに飛びます)
※参考:E-A-TスコアもYMYLスコアもGoogle検索には存在しない、コアアルゴリズムはベイビーアルゴリズムの集合体 #PubCon | 海外SEO情報ブログ
E-E-A-Tとは?
引用:Google検索品質評価ガイドライン(2022年12月15日版)
最近では「E-A-T」に新たに“E”が加わり、「E-E-A-T」(またはDouble-EAT)になりました。
新たに加わった「E」は「経験(Experience)」。
今までのE-A-T(専門性・権威性・信頼性)がE-E-A-T(経験・専門知識・権威性・信頼)になったということですね。
各単語の表現も微妙に変わったね
結果をより適切に評価するために、EAT はE:の経験値を獲得しています。専門知識、権威性、信頼性に加えて、コンテンツはある程度の経験を示していますか?詳しくはこちらE-E -AT が検索評価ガイドラインの一部になりました
実際にはその商品やサービスを購入していない・利用していないのにも関わらず、レビュー記事を書く人はたくさん存在します(そのような記事を「コタツ記事」という)。
このようなコタツ記事を果たして信頼できるでしょうか?
もちろん、経験が必要なのはレビュー記事だけではなく、ほぼすべてのコンテンツに該当すると思います。
ぶっちゃけ当たり前のことだし「今さら?」とは思いますが、Googleが明確に「何かを語るうえで、経験の有無が信頼性の根拠となるよ!」「経験の有無も重要な評価基準だよ!」と宣言したということですね。
当たり前のことだけど、なぜGoogleがそれを強調するかを考えよう!
検索品質評価ガイドライン最新版にもE-E-A-Tの記載が
ちなみにE-E-A-Tについては、Googleの検索品質評価ガイドライン(2022年12月15日更新版)にもすでに記載されています。
こちらの抜粋(英語の原文)をご紹介しつつ、筆者の意訳とコメントを述べさせていただきます。
3.4 Experience, Expertise, Authoritativeness, and Trust (E-E-A-T)
引用:Google検索品質評価ガイドライン(2022年12月15日版)
Experience, Expertise, Authoritativeness and Trust (E-E-A-T) are all important considerations in PQ rating. The most important member at the center of the E-E-A-T family is Trust.
経験、専門知識、権威性、信頼 (E-E-A-T) はすべて、ページ品質評価の重要な要素です。E-E-A-Tの中心にあるもっとも重要な要素は「信頼」です。(筆者意訳)
「信頼」を担保するうえで「経験」「専門知識」「権威性」が必要だということ。
この章の冒頭に引用した図が、まさにわかりやすくこの概念を表現しているかと思います。
以前のE-A-Tの説明よりも、個人的には納得感があるし、わかりやすくなったと思います。
Experience : Consider the extent to which the content creator has the necessary first-hand or life experience for
引用:Google検索品質評価ガイドライン(2022年12月15日版)
the topic. Many types of pages are trustworthy and achieve their purpose well when created by people with a
wealth of personal experience. For example, which would you trust: a product review from someone who has
personally used the product or a “review” by someone who has not?
経験 :
コンテンツの作成者がその話題を語るに必要な直接的な経験、または人生経験をどの程度持っているかを考慮してください。個人的な経験が豊富な人によって作成されたページの多くは、信頼性が高く、その目的を十分に達成します。たとえば、実際にその製品を使用した人のレビューと、使用していない人によるレビューでは、どちらが信頼できますか?(筆者意訳)
もちろん前者ですねw
E-E-A-Tへの各著名人の反応
E-E-A-Tについて、SEO関係の著名人からさっそくたくさんの反応が発信されています。
Twitterの発信をまとめてみました。
もっとも興味深かったのが、最後に紹介したLily Rayさんのコメント。
経験(Experience)と専門知識(Expertise)の違いについて下記のように表現しています。
「経験」と「専門知識」はどう違うのか、多くの人が疑問に思っています。
簡単な答え: 1 つは日常的な経験 (つまり、がんサバイバーであること) であり、もう 1 つは真の専門知識 (腫瘍学者であること) です。
今までのE-A-Tでは「その分野の専門家・研究者であること」というニュアンスで語られることも多かったですが、
権威ある専門家ではなくても、「その物事を直接経験・体験した当事者」であれば信頼できる発信者足りえるということですよね。
これは僕らのような個人ブロガーにとっては、希望が持てる解釈なのではないでしょうか。
E-A-Tの強化がSEOで重要とされる理由
E-A-TがSEO対策において重要とされる理由には、下記があげられます。
検索順位を決める評価指標の1つだから
これはもう、ここまでの説明で充分にご理解いただけたと思います。
検索品質評価ガイドラインにもはっきりと明記されているとおり、E-A-Tは検索エンジンが重要視する評価指標であり、検索順位を決める要素の1つです。
E-A-Tの強化は重要なSEO対策だよ!
良質な情報をユーザーへ提供するため
Googleのもっとも重要な目的は、検索ユーザーが満足する情報を提供することです。
そのためには「良質な情報」(良質なサイトやページ)を検索結果に表示する必要があります。
その「良質な情報」の概念の1つがE-A-T(専門性・権威性・信頼性)なのです。
E-A-Tの高いコンテンツを評価し、検索結果の上位に表示することで、ユーザーが安心してサイトの情報を閲覧でき、役に立つ情報へいち早くたどり着くことができます。
検索結果に役に立たない情報ばかりが表示されていたら、誰もGoogle検索を使わなくなりますからね……。
E-A-Tはユーザーのためであり、結果的にGoogleのためでもあるってこと!
E-A-TとYMYLの関係性
E-A-Tと共に語られることが多い話題の1つに、YMYLがあります。
本章では、YMYLとは何かについてと、E-A-Tとの関係性について解説します。
YMYLとは?
YMYLとはYour Money Your Lifeの略で、Googleの造語です。
一言でいうと「人々の生命・生活・財産に重大な影響をあたえてしまう情報分野」です。
そのため、YMYLの情報にはより高いE-A-Tが必要となります。
間違った情報が広まると、重大に被害が発生するからね。
Googleの品質評価ガイドラインには、YMYLについて以下のように記載されています。
2.3 Your Money or Your Life (YMYL) Topics
引用:General Guidelines July 28, 2022 – Google
Pages on the World Wide Web are about a vast variety of topics. Some topics have a high risk of harm because content
about these topics could significantly impact the health, financial stability, or safety of people, or the welfare or well-being
of society. We call these topics <Your Money or Your Life= or YMYL.
2.3 Your Money or Your Life (YMYL) トピックス
インターネット上にはとても多様な話題が存在します。その中の一部には、コンテンツが原因で被害が発生してしまうリスクが高いものもあります。
これらの話題は、人々の健康、経済的安定、人々の安全、または社会全体の福利に重大な影響を与える可能性があります。
これらの話題を 我々は「Your Money or Your Life」または 「YMYL」と呼びます。
YMYLには特に高いE-A-Tが必要
Google品質評価ガイドラインのYMYLの同じ章には、下記のような記載もあります。
Pages on clear YMYL topics require the most scrutiny for Page Quality rating.
引用:General Guidelines July 28, 2022 – Google
明確にYMYLに該当する話題のページは、「ページ品質」の評価を最も精査する必要があります。
Googleも“most(最も)”と最上級表現を使っていることからも分かるように、YMYLでは特にコンテンツの品質が求められます。
前述の「良質な情報をユーザーへ提供するため」で説明したとおり、この品質を評価する重要な要素の一つがE-A-Tです。
YMYLは特にE-A-Tが重要視されるよ!
ブログで避けるべきYMYLジャンル
ブログやアフィリエイトのような個人サイトは、法人や専門機関が運営するサイトよりもどうしてもE-A-Tが低いため、検索上位に上げるのが難しくなります。
特にE-A-Tが重視されるYMYLでは個人サイトはとても不利なので、真正面から戦うことはなるべく避けるという戦略が無難でしょう。
ブログではYMYLを避けよう!
その話題がYMYLジャンルであるかを判断する基準について、検索品質評価ガイドラインには下記のように記載されています。
To determine whether a topic is YMYL, assess the following types of harm that might occur:
引用:General Guidelines July 28, 2022 – Google
● YMYL Health or Safety : Topics that could harm mental, physical, and emotional health, or any form of safety
such as physical safety or safety online.
● YMYL Financial Security : Topics that could damage a person’s ability to support themselves and their families.
● YMYL Society : Topics that could negatively impact groups of people, issues of public interest, trust in public
institutions, etc.
● YMYL Othe r: Topics that could hurt people or negatively impact welfare or well-being of society.
その話題がYMYLであるかどうかは、発生する可能性のある次のような被害を考えることで判断できます。
●健康または安全 : 精神的、身体的、感情的な健康、またはあらゆる形態の安全を損なう可能性のある話題。
●経済的な安全 : 個人の財産や、家族を養う経済力に損害をあたえる可能性のある話題。
●社会 : 人々のグループ、公共の利益、公共機関の信頼に悪影響を与える可能性のある話題など。
●その他: 人を傷つけたり、社会の福祉や幸福に悪影響を与える可能性のある話題。
……ちょっとこれだけだと分かり難いので、より具体的な例をあげてみましょう。
- 資産運用・投資・保険・仮想通貨
- 健康・医療・薬・病気・症状・うつ病・身体的な変化
- 栄養・美容・フィットネス・ダイエット・効果効能
- 決済・住居・教育・職業・進学
- ニュース・重大イベント・事件・事故・防災
- 政治・公的機関・社会サービス
- 人種・民族・宗教・障害・ジェンダー
ちなみに、最新版の「Google検索品質評価ガイドライン」では、YMYLへの記述に変化がありました。
「May be YMYL Topic」が加わったことにより、定義が少し曖昧になった印象を受けます。
明確にYMYLであるかそうでないかというジャンルに加えて、「内容によってはYMYLかもしれない」が追加されています。
上記がすべてYMYLになるわけじゃなくて、内容次第ってことね。
逆にいうと、上記にないジャンルでもYMYLに該当する可能性があるってこと。
YMYLについては、下記の記事でもくわしく解説しています。
E-A-Tの強化方法
E-A-Tを強化するための具体的な施策を紹介します。
専門性の高い特化サイトにする
WebサイトのE-A-Tを強化する最も手軽な方法は、専門性の高い特化サイトにすることです。
たとえば、1つのブログのなかで複数分野をあつかう「雑記ブログ」よりも、1つの分野だけをとことん追求する「特化ブログ」のほうがSEOに有利になります。
1つのジャンルに特化しているほうが当然、専門的な内容になりますし、ユーザーのニーズを「早く」「的確に」満たすことができるはずです。
雑記ブログよりも特化ブログのほうがSEOに強い!
なので、なるべく自分が得意なジャンル、経験があり知識のあるジャンルで専門特化のサイトをつくりましょう。
ユーザーの検索意図を満たす質の高い記事を書き、関連性の高い記事同士を内部リンクで繋ぐようにしましょう。
関連性記事が多いので内部リンクが増える、トピッククラスターなどの団体戦で攻められるのも、特化サイトの強みだよ!
特化ブログについては下記の記事でもくわしく解説しています。
プロフィールでE-A-Tをアピール
プロフィール欄やプロフィールページ(著者情報)には「記事を書いた人(あなた)がどんな人か」を記載しましょう。
テーマと関連する筆者の経歴・実績や経験・所属団体・保有資格・出版物・受賞履歴・メディア掲載実績……などをなるべくくわしく記載してください。
下記は私サンツォが別途運営する『ベランダ飯』というブログのプロフィールページの記載例です。
テレビ番組出演などの実績をまとめています。
プロフィールページでE-A-Tをアピールできると、読者から信頼されるとともに、検索エンジンからの評価も高まります。
E-A-Tをアピることができる貴重な場!
実績や資格などを記載する際には、なるべくエビデンス(証拠)となるページとリンクをつなぎ合うことが重要です。
たとえば「○○資格」を持っている場合、○○資格の公式サイトに発リンクを送り、さらに公式サイトから被リンクを受けられれば理想的です。
ただ記載するだけでなく、リンクで繋ごう!
ブログのプロフィール(自己紹介)の書き方、WordPressにプロフィールを表示させる方法については、下記の記事にくわしく解説しています。
SNSを並行運用し、被リンク・指名検索・言及を得る
ブログをより広いユーザーに認知・拡散してもらうためにも、SNSは欠かせないツール。
SNSで認知が広がることで、自然的に被リンクが増え、指名検索やサイテーション(言及)を得られる手助けにもなります。
SNSアカウントが育てば、E-A-Tの強化につながる!
TwitterやInstagramなどさまざまなSNSがありますが、ブログのジャンルと相性のいいSNSを選び、ブログと並行運用しましょう。
各SNSでリーチできるユーザー層が異なるので、複数のSNSで活動するのもおすすめです。
Twitterでフォロワーを1000人に増やすまでのコツ、Twitterのフォロワーを1万人に増やすコツについては、下記の記事でそれぞれ解説しています。
構造化データのマークアップをおこなう
「構造化データ(Schema.org)」とは、Webページの構造を検索エンジンに伝えることに役立つ専用のコードで、ページのHTMLにマークアップ(実装)します。
ページの意図を伝える明示的な手がかりとして構造化データを提供してもらうと、Google はそのページをより正確に理解できるようになります。
引用:構造化データマークアップとは | Google検索セントラル | ドキュメント | Google Developers
構造化データをマークアップすることで、検索エンジンのクローラーがページに書かれている内容をより理解しやすくなるので、インデックスや評価に役立つでしょう。結果的にSEOにプラスの影響が期待できます。
当然、構造化データのマークアップはE-A-Tの証明にも役立つでしょう。
構造化データもE-A-Tの強化につながるよ!
E-A-Tの強化に役立つ構造化データのスキーマには以下のようなものがあります。
- 人物スキーマ
- 組織スキーマ
- 著者(スキーマプロパティ)
- 監修者(スキーマプロパティ)
- 引用(スキーマプロパティ)
構造化データのマークアップは、初心者には少し難易度が高いですが、活用できるとE-A-Tをより強化できるでしょう。
Who is情報を公開する
Who is情報とは、ドメインやIPアドレスの登録者情報です。
レンタルサーバーなどの代行サービスを利用している人も多いかもしれませんが、運営者情報を公開すると信頼性の向上に繋がるのでおすすめです。
Who is情報は誰でも閲覧でき、名前や住所などが分かってしまうので、個人では難しい人もいるとは思いますが、
E-A-Tを強化するためには、なるべくWho is情報を公開しておくといいでしょう。
読者とのコミュニケーションを促進する
口コミや評判を高めるためにも、読者とのコミュニケーションは積極的に行いましょう。
ブログなどの場合はコメント欄を設置し、読者の意見や質問に答えていくことで、さらに検索意図を満たすことにもつながります。
活発なコミュニケーションが発生すれば記事の内容が充実し、情報鮮度や密度も濃くなり専門性も高まるので、E-A-Tにとってもプラスの効果が得られます。
コメントもコンテンツの一部だからね!
ネガティブなコメント(クソリプ・クソコメ)が来るときもありますが、それらはガン無視でOK。
ポジティブなコメントだけを拾い、読者との交流を楽しみましょう。
関係性の深い良質な被リンクをもらう
「何のサイトであるか」「どんな専門性のあるサイトか」を検索エンジンに認識してもらうためには、被リンクはリンクは欠かせない重要な要素です。
ページのテーマと関連性の深い被リンク、検索エンジンからの評価が高いページからの良質な被リンクをもらいましょう。
メーカーや広告主など企業ドメイン、専門機関のドメインなどから被リンクをもらえるのが理想的ですが、初心者が獲得するにはハードルが高いことでもあります。
まずは同じジャンルのブログ同士などで、積極的に良質な相互リンクを結ぶのも(効果は薄いものの)よいでしょう。
被リンクを増やす方法については下記の記事にもくわしく紹介しています。
関連性の深い資格を取得したり、団体に所属する
ブログのジャンルに関連した資格・免許を取得して、プロフィールに記載することもおすすめです。
関連組織(企業・団体・組織など)に所属し、団体のサイトからリンクをつなげられると、よりE-A-Tへ効果的になるでしょう。
ブログ運営に役立つ資格は下記の記事で紹介しています。
その他のE-A-T強化方法(上級編)
すぐに実践するのは難しいかもしれませんが、今後ブログ運営をしていく中で知っておきたいE-A-T施策(中級者・上級者向け)を追加で紹介します。
書籍を出版する
書籍を出版するとE-A-Tにおいて大きなプラスになります。
Googleの検索結果に自身のナレッジパネルが表示されるきっかけにもなります。
Amazonの著者セントラルに自分のページが持て、被リンクをつなげられる点もE-A-Tにおいてメリットとなります。
出版の機会があれば、ぜひチャレンジしてみましょう。
ちなみに私サンツォもマクリンさんと共著で書籍『マクサン式Webライティング実践スキル大全』をしており、上記のようにナレッジパネルが表示されています。
Googleマイビジネス(ビジネスプロフィール)に登録する
Googleマイビジネス(ビジネスプロフィール)は、無料で登録できるGoogle検索上のサービス。
Googleの検索結果やGoogleマップ上に店舗や企業の情報を掲載することができます。
企業情報が実体を伴って伝わるため、E-A-Tを高めるためにも効果的です。
法人サイト・事業サイトであれば、必ず登録しましょう。
メディアへの露出を強化する
ブログやSNSが育つと、メディア(テレビ、ラジオ、雑誌、大手Webメディアなど)からの取材や出演のオファーがくることもあります。
Webメディアであれば当然被リンクが増えますし、テレビやラジオなどの電波メディアや雑誌などの紙メディアであっても、知名度向上やサイテーション(言及)などの効果が期待できます。
積極的に受けることでE-A-Tを高めることに大いに役に立ちます。
賞・アワードを獲得する
賞やアワードの受賞も、E-A-Tを強烈にアピールすることができます。
獲得が難しい権威ある賞でなくても、努力次第で手が届く賞に挑戦するのもおすすめです。
例えば、ASPが定期的に開催するサイトコンテストや記事コンテストへ積極的に参加しましょう(下記例参照)。
「A8メディア・オブ・ザ・イヤー」:A8.net主催
- 年一回開催される、ASP「A8.net」が主催するサイトコンテスト
- アフィリエイトを始めたばかりの新人や、複数サイトの応募も可能
「エーハチレビュー部」:A8.net主催
- 毎月開催される、ASP「A8.net」が主催する記事コンテスト
- レビュー記事が対象。記事単位なので気軽に応募できる
「メディアアワード」:バリューコマース主催
- 実績あるアフィリエイトサイトを表彰する、トップアフィリエイターへの登竜門イベント。ASP「バリューコマース」が主催
- 新人賞もあるので狙い目
Wikipediaに掲載される
Wikipediaに掲載されることも、E-A-Tを強化する手段として効果的です。
Wikipediaに載るには難易度が高いため、誰にでもおすすめできる方法ではありませんが、
ここまでに紹介したような施策で実績が積み上がれば、掲載される可能性が高まります。
E-A-Tについてよくある質問
E-A-Tについてよくある質問にお答えします。
実名・顔出しはするべき?
Webサイトを運営する上で、実名・顔出しをおこなうメリットは大きいです。
たとえば、資格取得・団体所属・アワード受賞などは実名でなされることが多いですが、メディア運営者名(ハンドルネームなど)と名前が違った場合、正しくE-A-Tの評価を受けられない可能性があります。
ちなみに僕も出版や法人化を期に、実名公開に踏み切ったよ。
また、匿名やイラストのアイコンでサイト運営をするよりも、実名や顔出しをして所属などを明確にしているほうが、
「悪いことがでいないだろう」と信用性が高まるというメリットがあります(あくまで心情的なものとして)。
実名・顔出ししてるからって本当に信用できるとは限らないけどね。
ただし、会社員などが副業でブログ運営をしている場合、実名出しや顔出しが難しい人も多いと思います。
セキュリティ面のリスクや、副業がバレて本業を失職するなどのリスクもあるので、迷うなら顔出しはしないほうが無難です。
SEOよりも大切なものはたくさんあるので、危険を背負ってまで無理やり実名公開や顔出しをする必要はありません。
被リンクは多ければいい?
被リンクの「数」は重要な要素です。
ただし、低品質な被リンクが多くてもあまり効果はないので、質の良い被リンクが多いことが重要となります。
数も大切だけど、質はもっと大切!
被リンクの質とは、被リンク元(相手のサイト)のコンテンツが検索エンジンから評価を得ているかどうかや、自サイトとの関連性の強さなどです。
検索エンジンからすでに高い評価を得ている高品質のサイトから被リンクをもらえれば、当然自分のサイトの評価も高まります。
また、いくら強いドメインからの被リンクだからといって、まったく関係のないジャンルでは意味はありません。
あとは、実際にユーザーが行き来している「生きたリンク」であることも大切だよ!
SEOにおけるE-A-Tについて まとめ
Googleが記事やWebサイトの質の高さを測るものさしのひとつがE-A-Tです。
コンテンツを作成した執筆者や、サイト全体の専門性(Expertise)・権威性(Authoritativeness)・信頼性(Trustworthiness)はSEO対策でとても重要
E-A-Tはランキング(検索順位)にも大きく影響するため、E-A-Tの高いサイトやコンテンツは検索結果にも表示されやすくなります。
YMYLのジャンルではE-A-Tが特に重要視されるため、E-A-Tの低いサイトは上位表示が非常に困難です。
E-A-Tを高めるのは難しいですが、難しいからこそSEO効果が高いともいえます。
今回紹介した施策をできるものから実践し、E-A-Tの強化を目指してください。
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