今回はWordPressは本当にSEOに強いのか?について調べてみたいと思います。
巷では「WordPressはSEOに有利!」「GoogleもWordPressのSEO効果を認めている!」なんて言われていますが…
これ、はたして本当なのでしょうか?
今回はWordPressがSEOに強い理由を、具体的に9つのトピックにわけ解説しようと思います。
また、Google検索で実際に1つ1つ検索してみて、本当にWordPressが検索上位に上がっているのかをリアルに検証してみました。
今回おこなった検証方法はこちら。
- 検索上位におけるWordPress出現率を調査
- 実際にGoogleで1つ1つ検索して調べる
- キーワードは偏りのない8個を選択
- それぞれ1~10位、51~60位、91~100位の3つのグループで調査
- Chromeのシークレットモードで調査
つまり…
検索順位トップ10位以内の上位グループと、50位台の中位グループ、90位台の下位グループの3つにわけ、
それぞれの順位グループのなかにWordPressを利用しているサイトがどのくらいあるか?を8つのキーワード(のべ240サイト分)を調べたわけですね。
WordPressがSEOに強いのはなんとなく感じてるけど…
今回は実際の検証結果データをもって証明してみたよ!
▼読みたいところから読んでね!▼
結論|WordPressはSEOに強い!
結論から先に言います。
WordPressは本当にSEOに強いです!
少なくとも今回の検証結果からは、WordPressが無料ブログや他のCMS(※1)などよりも検索上位にランクインする確率が高いことがわかりました。
下記のグラフ&表をご確認ください。
WordPressはSEOに強いのかを実際に検証
検索順位 | WordPress | 無料ブログ | その他 | WordPress出現率 |
---|---|---|---|---|
1~10位 | 52サイト | 3サイト | 25サイト | 65% |
51~60位 | 39サイト | 3サイト | 38サイト | 49% |
91~100位 | 30サイト | 2サイト | 48サイト | 38% |
上記は8種類のキーワード(※2)で、検索順位の1~10位・51~60位・91~100位のそれぞれに
実際にどんなCMSが多くランクインしているか?の調査結果を表したグラフ&表になります。
グラフ中のピンク色部分がWordPressですが、
これを見ると検索上位になればなるほど、WordPressで作られたサイトが多く含まれるという結果になっています。
上記は検索順位1位~10位までのWordPressの出現率を円グラフにしたものです。
10位以内にWordPressで作られたサイトが65%の確率で出現しており、
無料ブログ(4%)やその他CMSやスクラッチ開発(31%)などで作られたWebサイトよりも、WordPressが圧倒的にSEOに強いと言うことができます。(※3)
※1:「CMS」とはcontent management systemの略称で、誰でも簡単にWebサイトを作成・管理・更新できるようにしたシステムのこと。WordPressも無料ブログも多数あるCMSの一つである。
※2:今回の調査では検索ボリュームやジャンルの異なる8つのキーワードを使用。実際のローデータは記事の最後に掲載。
※3:「スクラッチ開発」とは、WordPressや無料ブログのような既存のパッケージ製品や雛形(つまりCMS)などを利用せずに、まったくゼロからWebサイトを作ること。
WordPressがSEOに強い理由とは?
話を元に戻すと…
今回の検証結果では「検索上位になるほどWordPressの出現率が高まる」、つまり「WordPressはSEOに強い」という結果になりました。
ではなぜWordPressはSEOに強いのでしょうか?その理由を解説しておきましょう。
- SEOを意識した設計になっている
- 検索エンジンがクロールしやすい
- プラグインで簡単にSEO強化できる
- カスタマイズの自由度が高い
- metaタグを手軽に設定できる
- 表示速度の改善をしやすい
- モバイルフレンドリーに対応している
- 記事作成に集中できる
- 画像のSEO最適化ができる
SEOを意識した設計になっている
WordPressははじめからSEOを強く意識して作られています。
Googleが推奨する内部施策をほぼすべて盛り込んでいるので、私たちが何もしなくてもすでにある程度のSEO対策が実装されているということですね。
サイト構成自体もシンプルで分かりやすく作られているので、記事コンテンツが増えてきてもクロールしやすくインデックスが促進されやすいという利点もあります。
検索エンジンがクロールしやすい
前述のとおり、WordPressは検索エンジンのクローラーが巡回しやすい構造を持っています。
クローラーとは検索エンジンがWebサイトを巡回するためのボット、プログラムのことです。
このクローラーがさまざまなWebページ間をリンクを辿りながら巡り、情報を収集してインデックス(索引)し、データベースへ取り込むことで検索結果に表示されるようになります。
逆にいうと、クローラーが巡回しにくいWebサイトではインデックスされないため、SEOに不利になってしまうということですね。
WordPressは下記のような点でクローリングしやすい構造だと言えます。
- キレイに整理整頓された適切なHTML構造である
- XMLサイトマップを手軽に作成することができる
- 関連ページへの内部リンクを簡単に設置できる
クローラーとインデックスについては、下記の記事でもくわしく解説しています。
プラグインで簡単にSEO強化できる
WordPressはさまざまな機能を後づけで追加できる「プラグイン」が豊富に存在します。
世界中の開発者たちが作ったありとあらゆる機能をもったプラグインが日々無数に提供され続けていますし、
もちろんそのなかにはSEO対策を強化するプラグインもたくさんあります。
しかもそのほとんどが無料で利用できるんだよね!
表示スピードの高速化、XMLサイトマップの自動生成、モバイルフレンドリー対応、SNSのシェアボタン設置、記事ごとにmetaの記載を指定できるプラグイン… などなど。
開発知識のない素人でも、かんたんにSEO対策を導入できるのです。
個人的にはこのプラグインの存在が「WordPressがSEOに強い」と言われるいちばんの理由だと思っています。
カスタマイズの自由度が高い
プラグインの追加もそうですが、WordPressはそもそもカスタマイズの自由度がとても高いCMSです。
おなじCMSでも無料ブログなんかは制約でがんじがらめなわけですが…
WordPressは初心者でも上級者でも、それぞれのレベルに見合ったカスタマイズを、いつでも自由におこなうことができます。
また、検索エンジンのアルゴリズムは日々リアルタイムで変化していますので、この変化に対応していくためにWordPressのカスタマイズ性がとても有利に働くわけです。
結果的に、今回の調査でも他のCMSをぶっちぎりで上回っているわけですね。
metaタグを手軽に設定できる
WordPressがSEOに強い理由の1つとして、metaタグ(メタタグ)を初心者でも簡単に自由に編集できるという点が挙げられます。
metaタグに記載した情報は検索エンジンにも伝わるため、SEO的に重要な役割をはたします。
metaタグとは、Webページの記述に用いるHTMLで定義された要素(タグ)の一つで、そのページについての様々な情報(メタ情報)を記述するためのもの。
引用:metaタグ(メタタグ)とは – IT用語辞典 e-Words
たとえばmetaタグの1つ、「meta description(メタディスクリプション)」は下記図のように検索結果にも表示されるため、ページのクリック率に大きな影響をあたえます。
また、検索エンジンにそのページをインデックスしないように伝える「noindex(ノーインデックス)」や、リンク先をクロールしないように伝える「nofollow(ノーフォロー)」といったmetaタグもSEO施策に役立ちます。
表示速度の改善をしやすい
WordPressは表示速度の高速化を、初心者でも簡単におこなうことができます。
プラグインによる表示速度の改善(コードの最適化、キャッシュ、画像の圧縮、遅延読込など)も手軽に実施できますし、
高速化が施されたWordPressテーマや、性能の高い高速レンタルサーバーに乗り換えることも可能です。
ページの表示速度はGoogleが特に重要視している要素の1つなので、
速度改善をおこないやすいWordPressはSEOに優利だと言うことができます。
モバイルフレンドリーに対応している
GoogleがSEOで重視している要素の1つに、モバイルフレンドリーという言葉があります。
※モバイルフレンドリー:モバイル(スマホ)用にレイアウト表示を最適化して、モバイルから快適にサイトを閲覧できるようにすること。
Googleはモバイルフレンドリーを強く推奨しており、対応されていないサイトの検索順位を下げるようなアルゴリズムも導入しています。
表示する端末(パソコン、スマホ、タブレットなど)の画面の大きさに合わせて自動的に最適な表示をおこなう「レスポンシブ ウェブ デザイン」もモバイルフレンドリーの要素1つです。
WordPress自体がレスポンシブ対応しているわけではありませんが、今出回っているWordPressテーマのほとんどがレスポンシブ対応になっています。
この点においてもWordPressはSEOに有利だと言えるでしょう。
記事作成に集中できる
WordPressはCMS(コンテンツ・マネジメント・システム。記事などを簡単に運用・管理できるツール)なので、
ゼロからサイト構成やページを作るスクラッチ開発のようなWebサイトよりも、簡単に記事コンテンツを増やしていけるというメリットがあります。
デザインやシステム開発に時間や手間をさかなくてもよいので、そのぶん新しい記事を書くことに集中できるということですね。
なので単純に記事を量産しやすく、SEOにとってもっとも重要な“記事の質”を高めることに時間をかけることができるのですね。
画像のSEO最適化ができる
WordPressでは画像の最適化を簡単におこなうことができます。
画像の最適化とはたとえば下記のようなものです。
- 画像サイズの圧縮
- 次世代画像フォーマットへの対応
- 代替テキストの設定
画像サイズの圧縮
画像サイズを大きいままWordPressにアップロードしてしまうと、ページの読み込みに時間がかかり、表示速度が遅くなってしまいます。
結果的にSEOにも悪影響をあたえることになります。
しかしWordPressなら、画像圧縮プラグインを利用することで問題の解決が可能です。
たとえば「EWWW Image Optimizer」「Compress JPEG & PNG images」などのプラグインを使えば、画像を強力に圧縮することが可能です。
次世代画像フォーマットへの対応
さらに強力に画像を軽量化するなら、「次世代画像フォーマット」を導入することもできます。
次世代画像フォーマットとは、現在広く使われているJPG・GIF・PNGなどよりも、ページの表示速度向上に効果があると言われている画像形式です。
たとえば前述の「EWWW Image Optimizer」を使えば、次世代画像フォーマットの1つであるWebP(ウェッピー)に対応させることができます。
EWWW Image OptimizerによるWebP対応の方法についてはこちらの記事でくわしく解説しています。
代替テキストの設定
代替テキスト(alt属性)とは、何かしらの理由で画像が表示できないときに、代替えとして表示される文章のことです。
検索エンジンは画像の内容を理解することはできません(少なくとも現時点では)。
なので検索エンジンは、代替テキストによって画像の内容を判断しようとします。
また、代替テキストを設定しておけば、画像検索の検索結果に表示される機会も増え、アクセスの増加も期待できます。
WordPressでは画像に代替テキスト(alt属性)を簡単に設定することができます。
この点においてもWordPressはSEOに有利だということができます。
Googleのマット・カッツも「WordPressはSEOに強い」と発言
元Googleの社員で、ウェブスパムチームの責任者で検索品質管理チームの責任者も務めたMatt Cutts(マット・カッツ)氏は、
2009年にサンフランシスコで行われたWordPressの公式イベント「WordCamp San Francisco 2009」にて、下記のように発言しています。
WordPress is a great choice
引用:Straight from Google: What You Need to Know – Google スライド
筆者訳:ワードプレスはとても素晴らしい選択です。(スライド11ページ目)
WordPress takes care of 80-90% of
引用:Straight from Google: What You Need to Know – Google スライド
(the mechanics of)
Search Engine Optimization (SEO)
筆者訳:ワードプレスは検索エンジン最適化(SEO)の施策の80%~90%に対応しています。(スライド12ページ目)
また、Googleの公式YouTubeチャンネルである「Google Search Central」には、以下の動画がUPされています。
この「Is WordPress or Blogger better for SEO?」(筆者訳:ワードプレスとBloggerはどちらがSEOにとってベターなの?)という動画では、Matt Cutts(マット・カッツ)氏はWordPressについておおよそ以下のように発言しています。
WordPressはカスタマイズ性に優れている。
自由にサイトをカスタマイズできるため、長期的にSEOにとって良い方向に働く。
よく巷で聞く「WordPressはSEOに強い」という意見は、これらのマット・カッツ氏の発言を根拠にしていることが多いんですよね。
ちなみにマット・カッツは2014年7月の時点で責任者のポストを離れ、2016年12月31日の時点ではすでにGoogleを退職していたことが報告されています。
つまり前述したような「WordPressはSEOに効果がある」という発言はかなり昔の出来事なんです。
だからと言ってWordPressがSEOに強くないとはいいませんが…
まあ現時点でこの発言自体はあまり意味がないのかもしれませんね。
WordPressのSEOを強化する鉄板テク14選!
さて、WordPressがSEOに強いということはわかりました。
しかしただWordPressを使っているだけでは検索上位になれません。当然ですよね。
この章ではWordPressのSEOをより強化するための鉄板テクニックをご紹介いたします。
- Google XML Sitemapsを導入
- metaタグを活用する
- 内部リンクを増やす
- ページ表示を高速化する
- 画像を軽くする
- 編集履歴(リビジョン)を消す
- 高性能のレンタルサーバーを使う
- アーカイブページをnoindexに
- サーチコンソールと連携する
- 常時SSL化(https化)する
- 画像にはalt属性を記載する
- リンク切れを防止
- SNSのシェアを促進しよう
- SEOライティングを意識する
Google XML Sitemapsを導入
XMLサイトマップとは、Googleの検索エンジンにサイト内のコンテンツ構成を正しく使えるために不可欠な要素です。
WordPressのプラグイン「Google XML Sitemaps」は記事を更新すると自動的にサイトマップを作ってくれる大変便利なプラグインです。
この他にも「All In One SEO」「Yoast SEO」などの統合型SEOプラグインでもXMLサイトマップを出力する機能があります。
WordPressを開設した際にはこれらのプラグインをかならず導入するようにしましょう。
metaタグを活用する
「All in One SEO Pack」というプラグインを導入すると、記事ごとに下記のようなmetaタグを設定することができます。
- meta title(メタタイトル)
- meta keywords(メタキーワード)
- meta description(メタディスクリプション)
metaタグは、ブラウザやGoogleのクローラーに「その記事にどんな内容が書かれているか?」 「その記事ではどんなキーワードが重視されているか?」 を伝えるのに役立ちます。
実はmeta(メタ)タグ自体は、いま現在だいぶSEOへの影響が小さくなっているとは言われていますが…
たとえば meta title(メタタイトル)やmeta description(メタディスクリプション)は検索結果にも表示されるため、記事のクリック率(すなわちアクセス流入)にも少なからず影響を与えます。
少しでもSEOに強い記事にするため、metaタグはできる限り設定しておきましょう。
内部リンクを増やす
「内部リンク」とは、簡単にいうとそのサイト内の別のページに飛ばすリンクのことです。
内部リンクは下記のような役割を果たします。
- 読者がサイト内を回遊しやすい
- クローラーのサイト内巡回を促進
- サイト構成を検索エンジンに伝える
…など、SEO視点でも重要な影響をあたえます。
なので、関連のある記事があればどんどん積極的に内部リンクを貼るようにしましょう。
また、アンカーテキスト(リンクされているテキスト部分)やリンク周辺の文章については、リンク先の内容が正しく伝わるように記載するとともに、
リンク先のページがどんなキーワードで評価されたいか?も意識して内部リンクを貼るようにしましょう。
ページ表示を高速化する
ページの表示速度を改善することはとても重要です。
Googleもページの表示速度をアルゴリズム(検索順位のランキング決定要素)のなかに組み入れていますし、
単純にあなたがユーザーの立場だったら、表示が遅いサイトなんてイライラして離脱してしまいますよね?
表示速度の高速化はSEO対策としても、ユーザーの離脱率を下げるための対策としても、かならず必要な改善なのです。
てっとり早く表示速度を高速化する方法としては、「W3 Total Cache」や「WP Super Cache」などのキャッシュ系のプラグインを導入するというのがおすすめです。
WordPressはページを表示させる際に、いろんな情報をいろんな場所から取得して、いちいちページを構成してからユーザーに見せています。
しかしキャッシュ系のプラグインを導入すると、一度作ったページをキャッシュ(保存)して流用するので、結果的に表示速度が速くなるわけですね。
※ページが更新されてもキャッシュが残っていると旧いものが表示されるというデメリットもあります。また、キャッシュ系プラグインは表示崩れなどの不具合につながることも多いので注意が必要です。
ちなみに、自分のブログやWebサイトの表示速度がどんな状態になっているかを調べるには「PageSpeed Insights」というツールが便利です。
画像を軽くする
イラスト・写真・図解などの画像をよく使う方は、画像の重さがページの表示速度に悪影響をあたえている可能性があります。
その場合は「EWWW Image Optimizer」というプラグインで、画像ファイルのサイズを圧縮して軽くするという方法がおすすめです。
機能としてはおおきくわけて次の2点です。
- 新しくアップする画像を自動で圧縮
- 過去にアップした画像も一括で圧縮
EWWW Image Optimizerはこれらの処理を、素早く簡単におこなってくれるおすすめのプラグインです。
また、前述のとおりEWWW Image Optimizerは次世代画像フォーマット「WebP(ウェッピー)」に対応させることもできます。
編集履歴(リビジョン)を消す
WordPressには「リビジョン」機能というものがあります。
これは記事の編集履歴を自動的に保存しておいてくれるとても便利な機能なのですが、
一方でリビジョンが積り積もるとかなりのデータ負荷がサーバーにかかってしまい、表示速度の低下につながってしまうんですよね。
その場合は不要なリビジョンを削除してしまうことをおすすめします。
私が利用しているのは「Optimize Database after Deleting Revisions」というプラグインです。
- 過去のリビジョンを一括で削除してくれる
- 日数指定で新しい履歴は残すことが可能
- 定期的にリビジョン削除するよう設定できる
- データベースの最適化もやってくれる
…などなど大変便利な機能をもったプラグインなので、ぜひ導入をおすすめします。
高性能のレンタルサーバーを使う
画像や履歴などの余分なデータを減らしサーバー負担をを軽くする…というのがいままでにご紹介した方法ですが、
そもそも性能が悪いレンタルサーバーを使っていたのではまるで意味がありませんよね。
おすすめのレンタルサーバーは国内最速の表示速度をほこる「ConoHa WING(コノハウィング)」です。
ConoHa WINGでブログを始める方法はこちらの記事にくわしく解説しています。
アーカイブページをnoindexに
「noindex」とは、Googleの検索エンジンにインデックスされないようにするためのタグ記載です。
検索エンジンにインデックス(認識&索引)されないと、そのページは検索結果に一切表示されなくなってしまいます。
「ん? 検索結果に表示されたいんだから逆じゃないの?」って疑問に思うかもしれませんが…
いいんです。あえて検索エンジンにインデックスされないようにするのがnoindexというものなのですから。
“検索結果に出したくない” “Google先生に評価されたくない”ページにnoindexを設定し、インデックスされないようにするのですね。
評価やインデックスをされたくないページとは、たとえば以下のようなページのことを指します。
- 月別・日別などのアーカイブ
- 投稿者のアーカイブ
- タグのアーカイブ
- 404エラーのページ
- 内容が他ページと重複するもの
- 内容が低品質なもの
…など。
タグページや月別アーカイブなどのページは、ユーザーのためにはあったほうが便利なのですが、検索エンジンのインデックス対象としてはあまり必要ありませんよね。
重複や低品質なコンテンツは改善するか、それができなければ削除するべきですが、どちらもできない事情がある場合はnoindexを使うのも手です。
noindexは通常、該当のページのmeta部分にタグを記載しますが、先ほどご紹介したプラグイン「All in One SEO Pack」の一般設定から設定することもできます。
該当のページを選んでチェックボックスにチェックを入れるだけなので、とっても簡単ですよ。
サーチコンソールと連携する
サーチコンソール(Google Search Console)とあなたのWordPressサイトを連携させると、次のようなメリットがあります。
- どんなキーワードで検索されたかわかる
- 検索順位・表示回数・クリック数がわかる
- Googleにインデックスをお願いできる
- そもそもインデックスされてるかがわかる
- ペナルティが発生していないかがわかる
- サイトマップをGoogleに送信できる
- 問題点をGoogleが教えてくれる
…などなど、まだまだいっぱいあるのですが、簡単&重要なものとしては上記の通りです。
サーチコンソールと連携すること自体がSEO対策になりますし、どんなキーワードで流入があるのか?などを分析することで今後どんな記事を書くべきかの指標にもなります。
サイトの問題点の発見や改善につながる大変重要なツールですので、WordPressでサイトを開設したら必ず連携しておきましょう。
WordPressをサーチコンソールに登録する方法については、下記の記事にくわしく解説しています。
常時SSL化(https化)する
「常時SSL化」とは、そのサイトのなかのすべてのページを暗号化することを意味しています。
常時SSL化されたサイトは不正アクセスなどの心配がなく、ユーザーはより安全にサイトを利用することができるのです。
当然Googleは常時SSL化を推奨しており、検索順位の決定要因にもこの要素を加えています。
また、常時SSL化されていないサイトには「保護されていません」などの警告の文言がユーザーに対して表示されるなどの対応もはじまっています。
つまり、今後Webサイトの運用を考えるのであれば、常時SSL化はかならず必要になってくるということですね。
SSL化をおこなう方法はいくつかありますが、
もっとも簡単なのはご利用のレンタルサーバーからSSL化を設定する方法です。
画像にはalt属性を記載する
alt属性とは、画像に「代替テキスト」を記載する方法です。
その画像が表示されなかった場合のために(もしくは画像が見れない人のために)、その画像がなにを表しているのかをテキスト情報で記載しておくわけです。
注目すべきは、画像にalt属性を設定することでSEOの効果があるということ。
alt属性があれば、画像を理解できない検索エンジンにもその内容を理解させることができます。
また画像検索にも有効にはたらくので(微少ではありますが)直接的なアクセス流入の増加にもつながります。
画像にalt属性を設定するのはとても簡単です。
WordPressであれば、メディアに保存されている画像一覧からいつでも編集することができますし、本文中に画像を貼ったあと、編集でalt属性を書くことが可能です。
とても簡単なのでぜひ実施する習慣をつけておきたいですね。
ブログ画像については、下記の記事にくわしく解説してます。
リンク切れを防止
地味にユーザーをがっかりさせてしまうのが、記事内のリンク切れです。
せっかくクリックしてくれたのに、リンク切れのためにユーザーが離脱してしまうなんてもったいないですよね…。
Googleは「リンク切れしているという理由で検索順位は変わらない」と言っていますが、
でもユーザー体験を損ねるサイトは離脱率が高くなるので、結果的にSEOに悪影響があると言ってもよいかと思います。
WordPressのリンク切れを防止するには、「Broken Link Checker」というプラグインが便利です。
Broken Link Checkerはサイト内のリンク切れを自動的に検知し、WordPressのダッシュボード上や、メールで通知してくれます。
こちらもぜひ導入しておきたいプラグインの1つです。
SNSのシェアを促進しよう
SNSのシェアや投稿にはSEO効果があるのでしょうか?
Googleの過去の発言によると、ほとんどのSNSはリンクにnofollowが付いているので、
いくら「いいね!」「シェア」「はてブ」をされたり自分でツイートなどの投稿をしたとしても、SEOに直接的な影響を与えることはありません。
しかし、SNSで話題になる記事というのは、それだけ世の中の人々から注目を集める素晴らしい記事だということですよね?
なのでSNSシェアは関係なく、そもそも検索上位にランクインすべき優れた記事なのだ、とも言えますし
SNS上でたくさんシェアされたりバズったりした結果、被リンクが増えて検索順位が上がるのだとも言えるわけです。
ともあれ、SNSでシェアされること自体にマイナスの影響はありませんから、
どんどんシェアしてもらったほうが、サイトにとって良いことには間違いないはずです。
ちなみにWordPressサイト内にSNSのシェアボタンを表示させるプラグインはたくさんあります。
有名なものとしては、日本人が開発した「WP Social Bookmarking Light」や、ダウンロード数も評価もトップクラスの「AddToAny Share Buttons」など。
ほかにも「Social Media Share Buttons | MashShare」「WordPress Button Plugin MaxButtons」なども良いと思います。
まぁぶっちゃけどれも同じような機能ですので… デザインや好き嫌いで判断しちゃってOKだと思いますけどね。
筆者自身は国産のWP Social Bookmarking Lightを使うことが多いです。
SEOライティングを意識する
さて、いろいろと書いてきましたが…
SEOにもっとも影響をあたえる要素は、まちがいなく記事の内容そのものになります。
ターゲットとするキーワードを決め、そのキーワードで検索する人がどんな情報を求めているのかを知ること、
ユーザーの悩みや欲求を解決できる質の高い記事を書くことがもっとも大切なのです。
私はこれを“SEOライティング”と呼んでいますが、SEOライティングを極めることこそがSEOに強いサイトを作るいちばんの近道なのですね。
SEOライティングについては下記の記事にくわしく解説しています。
まとめ|WordPressは最強のSEOツールだ!
今回おこなった検証では、検索上位になればなるほどWordPressの出現比率が高くなることがわかりました。
つまり「WordPressはSEOに強い」ということが実証されたわけですね。
以前からなんとなくそんな気がするなぁと思っていたことなので、今回の検証で予測通りの結果が出てよかったです。スッキリ。
また、WordPressがなぜSEOに強いのか?も解説させていただきましたが、
やはりWordPressのもつ高いスペック、カスタムの自由度、無数のプラグインによる拡張性の高さなどがSEOに強い理由と言えるでしょう。
それでいてWebにくわしくない初心者でも簡単に機能追加できる気軽さがいいですよね。
もろもろを含めて考えると、
数あるCMSのなかでもやはりWordPressは最強のSEOツールなのだということが言えると思います。
さて…
それでもあなたはWordPressを始めないのですか?始めるなら1秒でも早いほうがいいですよ。
WordPressを始める方法については、下記の記事にくわしく解説していますので、この機会にぜひ。
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