ご存知のとおり、2019年3月12日~13日に大規模なコアアップデートが実施されました。
正式名称は「March 2019 Core Update(2019年3月のコアアップデート)」
別名「Google Florida Update 2(フロリダ2アップデート)」とも呼ばれている大きなアルゴリズム更新です。
今回のコアアップデートはここ数年でも類を見ない大きな変動でした。
僕のまわりでも「収益が1/3に激減した…」「アクセスが1桁になっちゃった…」という
大きな打撃を受けた人がいっぱいいます。
ちなみに…
僕自身は今回のコアアップデートでは(結果的に)良い方向に影響しました。
保有サイトの多くはアプデの直撃を受け下落したものの
メインで運用しているいくつかのサイトは大きく順位を上げました。
どのキーワードも軒並み検索順位が上がり、アクセスは1.5倍~2倍に急増しました。
今回は2019年3月の「コアアップデート」についての考察と
不幸にもアプデの影響を受けてしまった際に
「なにを考え、どう行動するべきか」について思うところをまとめてみたいと思います。
上がる下がるはこの世の常
先にも書いたとおり、僕は今回のコアアップデートで検索順位が大きく改善しました。
美容・マネー・専門・雑記系など… ジャンルに関係なく、ほとんどのキーワードで好転しています。
アクセスは1.5倍~2倍くらいに増加しました。
でも正直、まったく素直に喜べないんですよね。
逆に不安のほうが大きいかもしれません。
今まで小さな上がり下がりは幾度となく経験してきましたが
ここまで影響の大きいアプデは、僕がブログをやるようになって以来はじめてのことです。
僕は自分のブログが大好きですし自信を持って運営していますが
それでもまったく過信はしていません。
とくに今回のコアアップデートはいろいろ不明な点が多いですし
爆上がりしたぶん爆下げするフラグが立ったとも思っています。
上がった人間がこれだけ不安を覚えるのですから
下がってしまった方のご胸中はいかがなものかと心中お察しします。
でも1つ言っておきたいのは
順位や収益の上下はブログ&アフィリエイトの常、SEOの常だということです。
今回残念ながら大きく下げてしまった人も、今後のアルゴリズムの調整で回復するかもしれないですし
半年後?1年後?に実施されるであろう次のコアアップデートで爆上げするかもしれません。
…なにが言いたいかというと
「まだ試合は終わってねぇぜ!」ってことです。
検索順位なんてコロコロ変わるんだから「そんなに落ち込むことはねぇぜ!」ってことです。
本当のユーザーファーストとは?
今回のアプデを食らった人のなかには「ホワイトだったのに・・・」「ユーザーファーストだったのに・・・」と言う人も少なくありません。
自分でそう思うのだから、それは98%くらい本当なのでしょう。
しかし、少なくとも今回のアプデの被害にあったのであれば
もう一度だけユーザーファーストについて考えてみる必要があると思うのです。
ユーザーファーストの真意をもっと大枠で考え
いま一度、自分のメディアと運営方針を疑ってみましょう。
冷静に客観視し、もし誤りがあれば素直に認め修正しましょう。
きっとその中に成功のヒントが隠れているはずです。
少なくともユーザーファースト、ユーザーフレンドリーを決めるのはあなたではないですよね?
それは他の誰でもなくユーザーが決めることです。
そしてそれを統計学的に判断して検索順位を決めるのは、Googleです。
お金以外の目的はあるか
あなたがブログをやる理由はなんでしょうか?
ブログが好きだから?
発信することが好きでたくさんの人に見て欲しいから?
それともお金が欲しいから?
いやいや、別にお金が目的であることを否定するつもりはまったくないんです。
僕も目的の7割はお金が欲しいからです。当然です。
でも残りの3割は単純にブログが好きだからなんですよね。
僕は書くのが好きだから書いています。
ブログが最高のライフワークだと思っています。
ブログしか自己実現の場所がないからかも知れません。
だから、たとえアップデートでアクセスが0になったとしても
次の日から僕はまたブログを書いているでしょう。
そして、結局はそういう人間が生き残るのだと思っています。
もし100%お金のためだけにブログをやっているのであれば…
今回の下落を期に足を洗ってもいいんじゃないかなと思います。
残酷ですけど、お金にしか心の拠り所がない人を救う言葉を僕は知らないです。
結局は続けた人が勝つ
もしあなたがブログやアフィリエイトで稼ぎたいと思うのであれば
大変動で致命傷を受けたとしても、とにかくコツコツと続けていくことが最適解です。
つまらない結論かもしれないですが、これは紛れもない真実。
いろんなベテランブロガーさん、先輩アフィリエイターさんも言っています。
「過去、幾度もそんなことはあった」と。
「そこで諦めなかったから今がある」と。
僕もそう思います。
だから屍(しかばね)を掻きわけながらも僕は進むのです。
続けたい人は続けてください。
でも辞めたい人は辞めればいいです。
そのほうがライバルが減って助かります。
捨てるのも選択肢の一つ
今回のコアアップデートの傾向を分析すると
基本的にはいま運営しているメディアを続けて、大きく育てていくのがベストだと思っていますが
いまのメディアを一度捨てて別のメディアを立ち上げるというのも
もちろん選択肢の一つとしてあります。
矛盾したことを言うようですが、決して正解は一つではないので
無理して今のまま続ける必要もありません。
モチベーションを失った状態で続けていても、良い結果は生まれないですからね。
もちろん自分のブログに対する愛情は大切なんですけど
ビジネスとしての成功を目指すなら、よけいな固執は捨てなくはなりません。
僕も過去に、ピークアウトしてしまったブログにいつまで固執してしまい
貴重な時間を1年以上も無駄にしてしまったことがあります。
何をもってピークアウトとするかの見極めはとても難しいですが
少なくとも準備が早くて損をすることはありません。
SEO集客に見切りをつけGoogleに依存しない集客を目指すのもありです。
いっそブログやアフィリエイト以外のビジネスをやるというのもありだと思います。
Twitter、YouTube、Instagram、tictok、メルマガ、LINE、コンサル、セミナー、サロン・・・
稼ぐ方法なんていくらでもあります。
現代は個人が稼ぐためのインフラが整いつつあるとても良い時代です。
なにもブログやアフィリエイトに固執する必要はないのですから。
成功する人はいつもポジティブ
こういう大きな変動があると、かならず「ブログは儲からない」「アフィリエイトはオワコン」という声を聞くようになります。
たしかにブログやアフィリエイトはとっても非効率なビジネスです。
簡単には儲からないし、コツコツやってきたものを突然のちゃぶ台返しでひっくり返される非情なビジネスです。
でも僕は、それこそがチャンスだと思っています。
ちゃぶ台返しが起こるということは、あなたのメディアもある日突然爆上がりすることがあるってことですよね。
今回のコアアップデートでは、個人だけでなく大手メディアや有名企業も下落しています。
そして個人メディアであっても上昇した人が大勢います。
(リスクがあるのでほとんどの人はダンマリでしょうが・・・)
しかもブログやアフィリエイトやSEOの成功は
宝くじのように偶然の産物ではなく、努力した結果に生み出されるものです。
正しい努力を続ければ(ある程度の成功は)約束されているのです。
こんなにちょろいビジネスはないですよね。
だからポジティブに考えましょう。
変化を楽しみ、変化を自分の成功につなげるべく頭を使いましょう。
成功する人はいつもポジティブです。
諦めたらすべてが無駄になるだけですからね。
おまけ|今回のアプデの傾向
蛇足ですが、最後に今回のコアアップデートの傾向について簡単にメモしておこうと思います。
順位の上下にかかわらず、なんらかの大きな変化があった際には
思考停止してしまうのがいちばんダメで、状況を客観的に見てその原因を探らないといけません。
わからないままだと動けなくなります。
なにか原因や傾向を見つけられれば、次の行動の糸口になります。
下記は(あくまでSEO専門家ではない個人的な推測ではありますが)僕が今回のコアアップデートで感じている傾向です。
YMYLではない?
今回のコアアップデートは、特定の分野に限定されたものではないようす。
YMYLがやや強めではあるものの、どの分野にもまんべんなく順位変動が起きています。
ちなみに以前の健康アップデートで下落したクエリが戻ってきているという話もちょくちょく聞ききますね。
(僕の保有するブログでも健康系クエリの戻りが見られました)
E-A-Tの指標が変わった?
今回の指標ではE-A-T(専門性・権威性・信頼性)の評価基準が変わったのではないかと予測しています。
評価の方針が変わったわけではなく、何かの因子をより強くランキングに反映させるようになったような…
その因子が何なのかは残念ながら明確にはわかりませんが
E-A-Tは今後より重要な要素になっていくことは間違いないようですね。
言語認識の精度が上がった?
検索エンジンが「この記事は何について書かれているか?」を認識する精度が改善したように感じます。
より拡大解釈するようになったというか…
検索クエリに対する答え(=検索結果)の返し方が変わったというか…
これがジャンル関係なく変動した要因の一つではないかと考えています。
指名検索は強い?
そのE-A-Tの因子の一つとして考えられるのが指名検索です。
サイトタイトルや筆者名などで直接検索されているメディアは、今回のアプデでもかなり強かった印象があります。
「この分野であればこの人!このサイト!」と想起してもらえるようなブランディングや
サイト名やハンドルネームを覚えやすく入力しやすいものにするというのもすごく大切だと思います。
規模の大きいメディアが優位?
個人・法人に関わらず
コンテンツ数が多く更新頻度も高い、規模の大きいメディアが上がってきたイメージがあります。
規模の大きさが直接的に影響を与えているのではなく、
違うシグナルで間接的に影響しているのでしょうけどね。
…以上はあくまで現時点での筆者の推測ではありますが
ぜひあなた自身もいろいろと推測し、実際に自分のメディアを使って検証してみてください。
繰り返しますが、立ち止まったままでは何も状況は変わりません。
下落があった時こそ、次の浮上のための“進化”を生み出すチャンスですからね。
コメント
コメント一覧 (6件)
すばらしい記事いつもありがとうございます
運営しているサイトすべて圏外で意味が全く分からない状態でした
一番ひどいのが法人サイトが会社名での検索でも圏外という状態です
ユーザー目線と違うような気がしますが、グーグルマイビジネスを伸ばしたいのかと考えてしまいます
Sanzzoさんの記事を読んで今後の戦略を考える糸口になりました
おお・・・それはひどいですね。。
コメントありがとうございます。
法人名で圏外って、なにか根本的な問題がありそうな気がしますが
なにか心当たりがあるものってありますか??
なんとか回復したいですね。
いつも楽しく拝見させて頂いております。私もブログアフィリエイトは試みたのですが、自分の転職系等のブログをカ月ほど作成し、アクセスほぼゼロで自滅しました(笑)。
現在はサラリー収入と投資、あとは副業で治験、試験監督などで収入口を増やしてますが、いつかは1億円ぐらい貯めて脱サラを夢見る男です。
Sanzzoさんの言われたようにアフィリエイトは苦痛になったので諦めたのですが、PPCアフィリエイトは継続しております。ただ広告費と収益がトントンで、 お金で上位表示
を買うのは収益はあがるのですが、何とか少ない広告費で大きな収益を上げられないものか・・と、苦慮しております。
SanzzoさんはPPCはやられておらず、ブログオンリーのようですが、何かいいアドバイスはありませんでしょうか?
宜しく御願いします。
コメントありがとうございます!
企業が、商品の利益(売上―原価)の一部を切り出して使うのが広告費用ですよね。
アフィリエイトの成果報酬のこの利益の一部から切り出しています。
PPCで利益を産み出すには、この一部の報酬額の中からさらに広告費を捻出して利益を上げようとする行為です。
だからアフィリエイターやブロガーがアドを使って充分な利益を上げるのは、構造的にとても難しいのです…。
アドを使わずにアクセス&収益を発生させるには大きく「SEO」「SNS」「リスト」の3つの要素があります。
これらは単独ではなく複合的に使うのがコツです。
当然もっとも影響力が高いのがSEOなので、基本的にはSEOを頑張ることがもっとも効率的な方法です。
でも文章を書くのが苦痛だったり、SEOライティングができないのであれば、他の2つで何とかするしかありませんよね。
すいません、質問させてくださいm(_ _)m
当ブログも1位だった複合キーワードがとび、ブログのPVが激減しました…
ただ、サーチコンソールのセキュリティの問題・手動による対策にはなんの項目も上がっていないので、ペナルティは受けていないという判断でよいのでしょうか?
今のドメイン・ブログをもう一度盛り返すつもりでいるのですが、ペナルティを受けていたらさすがに…と考えています。
ご意見いただけたら嬉しいです。
コメントありがとうございます!
もし今回のコアアップデートで影響を受けたのであれば、それは99%ペナルティではありません。アルゴリズム更新とペナルティはまったく別ものです。
ちなみにペナルティを受けるようなことをしているのであれば、どちらにしろ今のうちにやめたほうがいいと思いますよ。