ブログなどのWebサイトにはぜひ設定しておきたい、メタディスクリプション(meta description)。
メタディスクリプションを設定していない初心者も多いですが、設定するとさまざまなメリットがあります。
SEOにも(間接的に)良い影響をあたえるよ!
本記事では、メタディスクリプションの書き方のコツや設定方法、初心者でもスラスラ書けるテンプレートを紹介します。
「思わずクリックしたくなる」メタディスクリプションの例文も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
メタディスクリプション(meta description)とは
メタディスクリプション(meta description)とは、ページごとの内容を100字程度で要約した説明文のこと。
検索結果ページのタイトル下に表示され、読者と検索エンジンに記事の内容を伝えることができます。
メタディスクリプションは自分で設定することができますが、設定しなくても記事の冒頭100文字程度を検索エンジンが自動で抜粋し表示されます。
ただし、メタディスクリプションには以降で紹介するようなさまざまなメリットがあるので、できる限り1ページずつ手動で設定することをおすすめします。
なるべく自分で設定してね!
本章ではメタディスクリプションの基礎知識について解説します。
メタディスクリプション設定のメリット
メタディスクリプションを設定するメリットは以下の2つ。
- 記事のクリック率(CTR)を高める
- 検索エンジンに記事の概要を伝える
メタディスクリプションは検索結果に表示されます。
検索ユーザーは検索結果に表示された「記事タイトル」「メタディスクリプション」を見て記事の内容を事前に知ることができます。
つまり、魅力的なメタディスクリプションを作ることができれば、クリック率を高めることにつながるのです。
クリックが増えれば、当然アクセスが増えるよ!
CTR(クリック率)を上げる方法は、下記の記事でくわしく解説しています。
また、メタディスクリプションは、検索エンジンに記事の概要を伝える役割も果たします。
記事の情報が正確に伝わることで、類似するキーワードで記事を書いたときも、カニバリ(同じキーワードで複数記事が検索結果に表示されること)を防ぎやすくなります。
つまり、ユーザーと検索エンジンの双方に対してメリットがあるということですね。
メタディスクリプションはSEOに影響する?
では、メタディスクリプションを設定するとブログのSEOに良い影響をあたえるのでしょうか?
結論からいうと、メタディスクリプションは直接的には検索結果に影響しません。
あくまで「間接的には」ね。
昔はSEOに影響すると考えられていましたが、近年ではメタディスクリプションのSEOへの影響は小さくなり、あまり重要視されなくなってきました。
下記のように「Google検索セントラル」でも検索順位に直接影響のある要素でないとされています。
正確なメタディスクリプションはクリックスルーを向上させますが、検索結果内でのランキングには影響しません。
引用:メタディスクリプションの刷新でスニペットを改善 | Google 検索セントラル ブログ | Google デベロッパー
ただし、最適なメタディスクリプションを設定することで記事へのアクセスは増えますし、事前に記事内容を知ったうえでアクセスしてくれれば、ユーザーの熟読率や理解度も上がるでしょう。
これらのポジティブなユーザー行動により、SEOへ間接的に良い影響があるといっても良いと思います。
結果的に検索順位の上昇もあるってことね!
メタディスクリプションの効果的な書き方のコツ
効果的なメタディスクリプションを書くコツについて、意識したいポイントを6つ紹介します。
記事の概要を簡潔に書く
まずは「この記事に何が書かれているのか」、つまり記事の概要を書くことが大事です。
検索ユーザーは、記事タイトルやディスクリプションを見て、その記事を読むかどうかを決めます。
せっかく訪問してくれても、メタディスクリプションと記事の内容がちぐはぐでは、読者は途中で読むのをやめてしまいますよね。
例えば商標キーワードをねらった商品レビュー記事の場合、メーカーと製品名を1文目に書くと良いでしょう。
また、メタディスクリプションの中に「サイト名」を入れると、読者がサイト名を認識するきっかけになるのでおすすめです。
実際にどんな文章にするべきかの例文・テンプレートは、後ほど紹介するよ!
キーワードを意識する
メタディスクリプションに検索キーワードを含めるようにしましょう。
検索結果上に検索されたキーワードが太字で表示されるため、ユーザーからの視認性が上がります。
記事タイトルには文字数の関係で入れられなかった関連キーワードも、メタディスクリプションにはできるだけ盛り込みたいですね。
ただしキーワードの詰め込みすぎは逆効果なので禁物。あくまで読みやすい自然な文章にしましょう。
読者の求める答え(検索意図)が含まれているか
ユーザーがネットで検索し、ブログを訪問するたった1つの理由は、ニーズ(問題・悩み・欲求)を解決するためです。
つまり検索する人には、必ず何らかしらの目的(=検索意図)があるのです。
なので、メタディスクリプションには必ず「読者の求める答え(もしくは答えがありそうだと思わせるような内容)」を含めるようにしましょう。
ユーザーが「お!この記事には探している情報がありそうだぞ!」と思ってくれれば、あなたの記事をクリックしてくれます。
もっとも基本的かつ、重要なポイントだね!
検索意図はめちゃくちゃ大切なので、ぜひ下記の記事もチェックしてみてください。
最適な文字数(100~120文字)にする
メタディスクリプションに表示される文字数は、PCだと120文字前後です。
スマホなどモバイルでの表示は、70文字前後になります。
- PC:120文字前後
- モバイル:70文字前後
ブログを読む読者の7割以上はスマホ経由ですので、
100〜120文字程度の文章で短く簡潔に書き、重要な内容は前半部分に盛り込みましょう。
文字数が超過してもOKだけど、長すぎても意味はないので、できるだけ簡潔にね!
ターゲット読者を想定する
「誰に向けた記事なのか」を明確にすることで、その記事を必要としている読者へより伝わりやすくなります。
ターゲットに合った言葉選びをすることで、読者に伝わるメタディスクリプションになります。
女性か?男性か?年齢は?初心者か?上級者か?……などなど。
読者はどんな人か?を意識すれば、魅力的な文章になるよ!
ただの記事の説明文にとどまらず、読んだ人の心をつかみ、行動を促すようなメタディスクリプションにしましょう。
1記事ごとに個別で設定する
Googleでは、すべてのページに個別のメタディスクリプションを設定することを推奨しています。
メタディスクリプションは1記事ごとに書き、それぞれの記事内容に見合った内容にしましょう。
サイトのすべてのページについて同じ説明または類似する説明をしても、個々のページが検索結果に表示されたときに役に立ちません。個々のページを正確に表す説明を記述してください。
引用:メタ ディスクリプションの記述方法 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers
記事を書き終わった段階で作るのがベストですが、より簡単にするためにはテンプレート化するのもおすすめです。
メタディスクリプションの例文・テンプレート
実際に使える、メタディスクリプションの例文とテンプレートを3つ紹介します。
テンプレートに当てはめるだけなので、初心者の人でも簡単に効果的なメタディスクリプションを作ることができます。
解説記事・ハウツー記事の場合
解説記事(やり方やノウハウを教えるハウツー記事)では、どのような読者に向けて書いた記事かを明確に伝えることがポイントです。
たとえば初心者に向けた記事であれば「初心者でも簡単にできること」や「画像を使って分かりやすく丁寧に説明していること」などをアピールしましょう。
また、読者の知りたいこと(=検索意図)が解決できる旨もしっかりと伝えてください。
最後に読者が行動したくなるような一文が入れられると理想的です。
〇〇について解説。【(サイト名)】では(ターゲット)に向けて、(具体的な内容、解説の方法)〜〜を紹介します。(検索意図を解決できることをアピール)〜〜(できれば行動を促す文言)〜〜。
【例文】メタディスクリプション
メタディスクリプションの書き方について解説。【マクサン】では初心者にも分かりやすいよう図解を使いつつ、書き方のコツや設定方法を丁寧に紹介します。すぐに使えるテンプレートもあるので、初めての方もたった5分で魅力的なメタディスクリプションを作ることができます。
レビュー(商標)記事の場合
レビュー記事(商標記事)では商品・サービスの特徴を伝えるとともに、読者が利用シーンを想像できるような文章にしましょう。
関連キーワードを積極的に入れることもポイントです。
下記の例の場合「WordPress」「レビュー」「使い方」「評判」などの頻出する関連キーワードを含めています。
「(商品・サービス名)」は、(商品・サービスの特徴)〜〜です。(使用場面が想像できる内容)〜〜。【(ブログ名)】が(具体的にどんな点について)レビューします。
【例文】SWELL
「SWELL」はシンプルで美しいデザインが人気のWordPressテーマ。ブロックエディタを感覚的に操作できる点も人気で、多くの有名ブロガーも利用しているおすすめNo.1のテーマです。【マクサン】ではSWELLの特徴や評判、実際の使い方・設定方法を徹底レビューします。
まとめ(おすすめ・ランキング)記事の場合
まとめ記事(おすすめ・ランキング記事)は、記事内で紹介している商品・サービス名やメーカー名をいくつか記載します。
人気の商品・サービス(検索ボリュームの多いもの)や、筆者が特におすすめするイチオシの商品・サービスをピックアップしましょう。
また、読者の興味を引くために、1文目を質問形式にしたり、読者の共感を得る内容にするのもおすすめです。
(読者への質問・共感)〜〜ですか?~~ではありませんか?(筆者の実績や選定の根拠など)〜〜を元に厳選して紹介。【(ブログ名)】では、(種類)・(種類)・(種類)……など、おすすめの◯個を紹介します。
【例文】メスティン おすすめ
メスティンが欲しいけど、種類が多すぎてどれを選ぶべきか悩みますよね?本記事ではメスティンを30個も所有する筆者がおすすめのメスティンを厳選して紹介。【マクサン】では、トランギア・ニトリ・ダイソーなど、全10製品をランキング形式で紹介します。
メタディスクリプションについてよくある質問
メタディスクリプションについて、よくある質問に回答します。
※本記事ではWordPressでWebサイトを開設していることを前提として質問に回答しています。
WordPressの始め方については下記の記事を参考にしてください。
設定方法が知りたい
WordPressでメタディスクリプションを設定したいときは、プラグインを利用すると簡単です。
WordPressテーマによってはメタディスクリプションの入力欄が備わっているものもありますが、なければ「SEO SIMPLE PACK」などのプラグインを利用しましょう。
「SEO SIMPLE PACK」では、下記3つのmetaタグを設定できます。
- meta title(メタタイトル)
- meta keywords(メタキーワード)
- meta description(メタディスクリプション)
WordPressの投稿画面を下にスクロールすると上記のような入力項目が出てきますので「このページのディスクリプション」の部分にメタディスクリプションを記載してください。
メタディスクリプションの設定は、ここに書くだけでOK!
その他、ワードプレスのおすすめのプラグインは、下記の記事もぜひ参考にしてください。
正しく設定されているか確認方法が知りたい
メタディスクリプションが正しく設定されているかどうかは、Google Chromeの拡張機能「SEO META in 1 CLICK」を使うと便利。
ディスクリプションをはじめとしたメタ情報から、タイトルタグや見出し構成など、WEBページの情報がひと目で確認できるツールです。
メタディスクリプションの確認は「SUMMARY」タブの2段目「Description」が該当します。
入力したメタディスクリプションがここに表示されていればOK。
設定ができていないときは記事の冒頭部分が表示されるので、使用テーマの装備や設定方法を見直しましょう。
メタディスクリプションが反映されないときはどうしたらいい?
メタディスクリプションは、検索エンジンが適切と判断した文章が表示されます。
そのため、読者の検索方法(キーワードの単語や組み合わせ)によっては、検索結果に表示されないこともあるのですね。
メタディスクリプションを必ず表示させる方法はありませんが、キーワードの検索意図に見合った文章になるようにリライトすると、表示される可能性が高まります。
本記事で紹介したノウハウを参考に、読者の役に立つ適切なメタディスクリプションを作りましょう。
メタディスクリプションの書き方まとめ
メタディスクリプションを設定する狙いは、ユーザーと検索エンジンへ記事の内容を正しく伝えることです。
- 記事の概要を端的に説明できているか
- キーワードが適切に含まれているか
- 読者の求める答え(検索意図)が含まれているか
上記を意識して、1記事ごとに100~120字前後で作成しましょう。
適切なメタディスクリプションを設定できれば、アクセス流入が増加し、SEOへの間接的な効果が期待できます。
結果的にブログ収益も改善するはずです。
メタディスクリプションは、対ユーザー・対検索エンジンのどちらにとっても重要な要素の1つです。
本記事で紹介した書き方のコツを参考にしながら、効果的なメタディスクリプションを作成しましょう。
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