『SEOライティング術』とは
狙ったキーワードで確実に検索上位をとるためのテクニックです。
つまりYahoo!やGoogleの検索結果の上位1ページ目(1位~10位)などに、
あなたのブログやアフィリエイトの記事を表示させる方法ですね。
ちなみに“ライティング術”とは書いたものの
今回わたしがご紹介するのは文章そのものを書くテクニックではありません。
ブログ記事を書くまえにやっておくべき事前準備についてです。
ブログ記事が読まれるかどうかは「事前準備」で決まる!
あなたのブログ記事がGoogleやYahoo!の検索で上位になり、たくさんの人に読まれるかどうか?
広告がクリックされ、売上が発生するかどうか?
実はこれらはブログ記事を書くまえに99%決まってしまいます。
事前に下調べをおこない、事前に考えをまとめてからブログ記事を書きはじめるのと、
事前になにも準備をしないで見切り発車的にブログ記事を書きはじめてしまうのとでは、
その結果に天と地ほどの差ができてしまうということですね。
ではいったいどんな事前準備をするか?と言うと…
たとえば下記のようなものです。
- 誰にむけて記事を書くのか?
- どんな悩みや欲求を解決するのか?
- どんな方法で解決するのか?
- どんなキーワードで検索されるのか?
- そのワードはどのくらい検索されてるか?
- どんな順序で話を進めるか?
…などなど。
これらのことを事前に決めたり事前に調べておくことで、あなたの記事は格段に質の高いものになります。
当然、読者からの評価も検索エンジンからの評価も高まりアクセスも増えます。
今回はその具体的な方法を、4つのステップにわけてご紹介したいと思います。
「事前準備シート」に書き込んでいこう!
事前準備をはじめる前に─。
SEOライティングの事前準備であつめた情報などは、ノートなどにテンプレを作りメモをしながら進めてください。
私はこれを「事前準備シート」とよんでいます。
「事前準備シート」はノートに手書きメモをする形でぜんぜんOKですが、
ちなみに筆者は下記のような自作のエクセルシートを使っています。
データとしてアーカイブしておけますし、
調査ツールのURLが貼ってあったり数値を自動計算してくれたりするので便利ですよ。
実は同じものを「ココナラ」で2000円というぼったくり価格で販売中です。
ま、これを見ながらエクセルをいじれば誰でも作れちゃうんですけどね…
いちいち手書きする時間が惜しいと考える賢いあなたは、ぜひお布施だと思って買ってください♪
…突然の宣伝、失礼いたしました。
さて、次からはいよいよ本題に入ります。
実際に「事前準備シート」をつかい、「SEO」に関する記事を書くと仮定して解説していきます。
誰のどんな悩みや欲求を解決する?
SEOライティングを行なう上で、もっとも重要な項目がこれ。
ネットを閲覧するひとは、かならず何かしらの目的をもってサイトへおとずれたり検索エンジンで検索をします。
目的とは、たとえば何かしらの情報を調べるためだったり、何かしらの商品を買うことだったり、単なる暇つぶしだったり… いろいろです。
そのすべてに共通して言えるのは、誰もが多かれ少なかれ「悩み」や「欲求」を解決するためにネットに訪れているということ。
あなたがブログ記事を書くときは、その記事によって、
「誰の、どんな悩みや欲求を解決するのか?」をハッキリとさせておくことがとても重要なのです。
まずは仮タイトルを決める!
まずは仮の記事タイトルを決めましょう。
あくまで仮ですので、あまり深く考える必要はありません。ざっくりどんな記事にするつもりか?で仮決めしまってOKです。
どんな人にむけて記事を書く?
次にその記事をどんな人にむけて書くのか?を考えます。
いわゆる“ターゲット”というやつですね。
具体的にどんな人?ペルソナをきめる!
もし時間があれば、その読者像をもっとくわしく掘り下げてみましょう。
たとえば下記のような感じです。
…とこのように、ターゲット像を1人の個人レベルで細かく掘り下げたものを
マーケティングの世界では「ペルソナ」と呼びます。
ふつうペルソナはサイト単位で決めればいいので、毎回記事単位で決める必要はありませんが、
細かくペルソナを設定することで、筆者自身の誰に対して記事を書いているのか?という意識が高まり、
より読者が自分ごととして捉えられるような心に響く記事をつくるのに役立ちます。
その人のどんな悩みや欲求を解決する?
その記事を書くことで、その人のどんな悩みや欲求を解決できるのか?
その記事を読むことで、その人にどんな状態になってもらいたいのか?
…この2つを事前にしっかりと考えてから記事を書きはじめましょう。
読者がもつ悩みや問題、欲求を解決してあげることができれば読者は満足します。
満足すればサイトの滞在時間は伸び、他のページも読んでくれるでしょう。
SNSでシェアしたり、リンクを貼ったり、広告をクリックしてくれるでしょう。
もちろん検索エンジンからの評価も得ることができるので、SEOライティングにも重要な意味があります。
PVも収益も増えること間違いありません。
読者を満足させてあげることはつまり、まわりまわって結果的にあなたのメリットにつながるのですね。
どんな方法で解決する?
読者がどんな人か?どんな悩みや欲求をもっているか?を明確にしたら、
次はどのような方法でその悩みや欲求を解決するか?を考えます。
つまりその記事における主題、メインテーマになりますね。
他サイトとの差別化、オリジナリティを何にするのかも含めて考えると、良い記事に仕上がりますよ。
どんな商品/サービスを売る?
もしブログで収益を得たいと思っているなら、「その記事でなにを売るのか?」「どんな方法で収益につなげるのか?」をあらかじめ考えておきましょう。
「何を売るのか? 」というのはつまり具体的なアフィリエイト商材を何にするのか?ですね。
マネタイズ方法はアフィリエイトじゃなくても構わないのですが、アドセンスやAmazon/楽天などはいくらでも後づけできるので、
まずはアフィリエイト商材のなかで高単価の売りものがないかどうかを優先的に探します。
売りたい商品はアフィリエイトASPにあるかどうか? 報酬単価はいくらなのか? をチェックしましょう。
ちなみに一点注意していただきたいことがあります。
売りものを決めるとは書きましたが、これはあなたが本当に心からおすすめできる商品にしてください。
読者をハッピーにしない自己都合だけの“押し売り”はクソです。そんなものは売れません
読者を満足させることができてはじめて、あなたのハッピーにつながるのだと肝に銘じましょう。
どんなキーワードで検索される?
どんな単語・フレーズで検索されたときに
その記事が検索結果に表示されるようにするのか?
この単語・フレーズのことを「検索キーワード」や「ターゲットキーワード」、
もしくは単純に「キーワード」と呼びます。
SEOライティングにはこのキーワードが必要不可欠な要素になります。
キーワードは下記の場所に自然なかたちで含ませるようにしましょう。
- 記事タイトル(titleタグの中)
- イントロ部分(記事の冒頭)
- 各見出し(hタグの中)
- 本文中(自然な文章で)
- カテゴリ名、タグ名
まずは最低限これを実践することがSEOライティングの基本となります。
キーワードの候補は?
前章で決めた「誰のどんな悩みを解決するのか?」をもとにキーワードを決めましょう。
これは検索されそうだな?というフレーズを、まずは自分で考えていくつか候補を書き出してみてください。
のちほどご紹介する検索量・競合性・関連キーワードなどを調べながら順次追加or削除していただいてOKです。
この際に注意したいのは、一般の消費者が検索窓に入力するのはどんな文言か?という点です。
たとえば「SEO」という文言を例にあげると、SEOの初心者がいきなり「検索エンジン最適化」みたいな専門用語を入力することはまずありません。
専門用語以外にも、難しい漢字、長いフレーズ、知名度が低い単語…などなど、
一般の消費者がふだん使わない言葉をキーワードに選んでもあまり意味がありませんので、
普通のひとがどんな言葉で検索するか?を意識して考えるようにしてください。
キーワードの検索量は?
次にそれらのキーワードがどのくらい検索されてるのか?を調べてください。
検索量が極端に少ないキーワードで一生懸命に記事を書いても、それははっきり言って時間のムダ。
目安とはしては、月の検索数が1,000未満のものはとりあえずスルーでOKなんじゃないですかね?
(ただし、ドメインが育っていない初期のころは、検索数が少ないキーワードを着実に狙っていく施策が有効です)
ちなみにYahoo!やGoogleの想定月間検索ボリュームは
UberSuggestやaramakijake.jpというサイトで簡単に調べることができます。
キーワードの検索ボリュームについては、下記の記事にくわしくまとめています。
そのキーワードの競合性は?
余裕があれば、キーワードの「競合性」も調べましょう。
競合性とは、そのキーワードを狙うライバル達がどのくらい存在するのか?の指標です。
競合性が高いほどそのキーワードの攻略は難しくなりますし、
競合性が低ければたとえ初心者でも上位表示が狙いやすくなります。
ちなみに下記の図のとおり、基本的に競合性は検索ボリュームと比例して高くなる傾向にあります。
競合性を調べるにはUberSuggestか、
Google AdWordsの運用ツールの中のキーワードプランナーが便利です。
キーワードプランナーはリスティング広告の管理ツールですが、
無料アカウントを取得すれば、誰でもキーワードのおおまかな検索ボリュームと競合性を調べることができます。
ただし、これはあくまでリスティング広告の競合性なので、
SEOの競合性とは必ずしも一致するわけではありません。その点はご注意ください。
最終的にキーワードを1~2個にしぼる!
ターゲットとする検索キーワードを絞りこみます。
たくさんキーワードを詰め込んでも検索エンジンからの評価が割れるだけですので1~2個に厳選するようにしましょう。
たとえば、わたしが候補にあげたSEO関連のキーワードのなかでは「SEO ブログ」が良さそうですね。
検索ボリュームはYahoo!とGoogleを合わせて4000未満と少ないですが、
このブログのメインテーマである「ブログ運営のノウハウ」にも合致しており、既存読者のニーズにも合いそうです。
検索キーワードの選び方については、下記の記事にくわしく解説しています。
何を書くかを決めよう!
ここまでの下準備ができたら、具体的に何をどんな順番で書くか?を決めていきます。
この記事におとずれる読者は、あなたが前章で決めたキーワードを検索してサイトへやってくるわけですよね?
であれば、そのキーワードを検索するひとがどんな意図や目的で検索しているのかを正しく知らなくてはなりません。
検索者の意図・目的は、次に解説する「サジェストワード」や「関連ワード」などを見れば把握することができます。
「関連キーワード」「サジェストワード」「Q&Aサイト」を参考に!
ユーザーの検索意図を把握するにはサジェストワード、関連キーワード、Q&Aサイトをヒントにすることをおすすめします。
サジェストワード
GoogleやYahoo!などの検索窓に文言を入力する際に、入力候補として表示されるキーワードのこと。
つまり検索エンジンがあなたにおすすめするキーワードということです。
サジェストワードは世の中の検索動向に合わせて表示されるとともに、
あなた自身の過去の検索履歴やあなたが使っているデバイス(PC、スマホ、タブレットなど)や、
今いる場所などからも候補を提案してきます。
関連キーワード
Yahoo!であれば虫眼鏡、Googleであれば関連キーワードとして
検索結果ページの下部などに表示されるキーワードです。
あなたへのおすすめではなく、
世の中で本当に検索されている検索量の多いキーワードが表示されています。
Q&Aサイト
有名なQ&Aサイトには「Yahoo!知恵袋」「教えてgoo」などがありますよね。
Q&Aサイトは世の中のインターネットユーザーからの率直な疑問が書き込まれています。
つまり一般の消費者のニーズを把握するにはQ&Aサイトがとても役に立つということです。
サジェストワードはUberSuggest、
関連キーワードやQ&Aサイトの質問は関連キーワード取得ツールを使えば簡単に調査できます。
検索目的をグルーピングしよう!
サジェスト・関連キーワード・Q&Aサイトなどから抽出した情報をもとに、検索目的をグルーピングしましょう。
つまり、おなじような検索目的・悩み・欲求同士を一緒のグループにまとめるということです。
これらを整理整頓しグルーピングすることでそれぞれに対して解決策を用意することができ、
検索ニーズの網羅性が高まります。
ニーズの網羅性が高まればもちろん検索エンジンにも評価されやすくなるため、
SEOライティングとしても効果が高い記事をつくることができます。
話の順序と見出しを決める!
いままでの内容をもとに、話の順序と見出しタイトルを決めましょう。
下記の項目を参考にし上手に記事のなかに組み込むようにすると、検索に強い質の高い記事ができあがりますよ。
- ユーザーの検索意図
- その人のどんな悩みや欲求を解決する?
- どんな方法で解決するのか?
- どんな商品/サービスを売る?
ちなみに、売上UPのための話の順序については下記の記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
記事タイトルを確定させる!
最後に記事タイトルを確定させましょう。
この作業は本文を書き終わってからでも構いません。
読まれる記事タイトルの作り方については、
以下の記事にまとめてありますので合わせてお読みください。
とくにSEOに有効なポイントを一つあげるとすればキーワードを必ず含めること、
それもなるべく文頭に配置することです。
さて、いかがでしたか?
ブログを書くまえの事前準備としては、以上で完了です。
今回ご紹介した手順でSEOライティングをすすめることができれば
かなりの確率でねらったキーワードでの上位掲載が実現できるはずです。
ぜひ実践してみてくださいね。
…と、じつはSEOライティングはこれで終わりではありません。
次の章で解説する「記事のリライト」も忘れずに実践するようにしましょう。
順位をチェックしリライトしよう!
記事を書きあげ公開したらその記事がねらったキーワードで何位に表示されているか?をチェックしましょう。
検索順位の確認は有料のGRCがおすすめですが、無料であれば検索順位チェッカーで確認することが可能です。
初登場の順位が何位になるかで、今後の上位掲載の可能性をだいたい判別することができます。
目安としては下記のようなイメージですかね。
1~10位 | 素晴らしい!SEOライティング大成功ですね! |
---|---|
11~30位 | 上出来です!リライトで1ページ目をねらえる可能性は高いですよ |
31~50位 | まだまだ悲観しなくてもOK!リライトで順位が改善する可能性はあります |
51~99位 | 順位がついただけでも良かったです。リライトするかどうかは、その記事が収益的に重要かどうかで判断してください |
100位以下(圏外) | 100位以下(圏外)…あきらめて次の記事を書きましょう |
記事のリライトについては下記の記事でくわしく解説していますので、参考にしてみてください。
まあ本記事と似たようなことが書いてありますが、
結局は「何か足りない要素があるから他のライバル記事よりも順位が低い」わけですから、
その不足要素を探り、追記や内容の差し替えをしていくという流れになります。
ちなみに、まだ運営期間が短い(=ドメイン取得から間もない)ブログであったり、記事の本数が少ないなど、
Googleからの評価がまだ充分ではない状態のブログの場合、
そもそも記事を書いてすぐには順位がつきませんので、ここの章は無視していただいて結構です。
どんどん良い記事を量産してGoogle先輩に顔を覚えられるように頑張りましょうね♪
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