漢字・ひらがな・カタカナのバランスがとれた文章は、読者によけいなストレスをあたえず、読みやすく理解しやすいというメリットがあります。
最適な「漢字:ひらがな:カタカナ」の割合は「2:7:1」です。
この黄金比率を守った文章にすることで、読者の満足度を最大限に引き上げることができ、離脱を防ぐことができます。
文章を書く際に漢字・ひらがな・カタカナの割合を気にしたことはありますか?
実は、漢字やひらがなの最適なバランスを意識して文章を書くことで、
あなたの文章は見違えるように読みやすくなるとともに、売上やアクセス集客にも大きな影響をあたえるのです。
今回は漢字・ひらがな・カタカナの最適な割合を分析するとともに、
読みやすい上手な文章を書くためのコツを解説いたします。
“漢字・ひらがな・カタカナ”の割合で売上が変わる
ふだんは何気なく読んだり書いたりしている文章ですが…
なかには読んでいて疲れてしまう文章や、サラリと読みやすい文章など、感じる印象はさまざまだと思います。
その要因のひとつとして挙げられるのが漢字・ひらがな・カタカナの割合です。
この3つのバランスが良い文章は抵抗感やストレスを感じにくく、さらさらと読みやすく頭にも入りやすい文章だと言えます。
逆に漢字が多かったり少なすぎたりする文章はとても読みにくく、途中で疲れてしまい最後まで読まれる可能性が低くなってしまいます。
たとえばブログ記事などのWeb文章の場合、
読みにくい文章は離脱率が高くなり、ページの閲覧時間などにも明確に悪影響をおよぼします。
結果的にアフィリエイトやアドセンス(現Google広告)などのブログ収入にも悪い影響がありますよね。
では漢字・ひらがな・カタカナのちょうどよい割合、最適なバランスとは、
いったい何%くらいなのでしょうか?
2対7対1が読みやすい文章の黄金比
結論から先に言ってしまうと、漢字・ひらがな・カタカナの最も良いバランスは以下の通りです。
- 漢字: 20〜30%
- ひらがな: 70%
- カタカナ: 0〜10%
つまり漢字2:ひらがな7:カタカナ1が黄金比ということです。
じつは雑誌や新聞など、活字で書かれたものはだいたいこの比率になっていることが多いようです。
また、ある企業が行なった調査によると、
Facebookの投稿記事にてさまざまな比率でユーザーの反応率をテストしたところ、
このバランスがもっとも反応率が良かったという事です。
※ちなみに同テストではカタカナを使わない方が反応率が良かったのですが、テーマによってはカタカナを使わない記事作成は難しいため、10%を目安にするでOKです。
漢字を2割におさえると読みやすい
では、なぜこの[漢字2:ひらがな7:カタカナ1]という比率が反応が良いのでしょうか?
それは単純に、漢字の割合を2~3割程度におさえたほうが、
文章が読みやすい、または読みやすく見えるからですね。
読み手が文章の塊をパッとみた時に、漢字が少ない文章はすっきりとしていてストレスを感じません。
実際に文章を読んでみても、さくさくと読みやすく頭に入りやすいことが分かります。
漢字が多すぎる文章は、見た目でもごちゃごちゃと難しく感じます。
逆に漢字が少なすぎると、文章の意味が理解しずらくかえって読みにくくなることもあります。
多すぎず少なすぎず、最適な漢字・ひらがな・カタカナのバランスを目指すことが大切なのですね。
実際に見比べてみよう
では実際の文章で見比べてみましょう。
漢字が多い文章
「何時も御覧頂き、有難う御座います。私は昨日ブログに上げる写真を撮る為に近所の公園に行きました。公園の中では沢山の人達が野球をしたり自転車に乗って遊んでいました。」
- 漢字:47%
- ひらがな:49%
- カタカナ:4%
理想的な比率の文章
「いつもご覧いただき、ありがとうございます。わたしは昨日ブログにあげる写真を撮るために近所の公園に行きました。公園の中ではたくさんの人たちが野球をしたりサイクリングをして遊んでいました。」
- 漢字:21%
- ひらがな:69%
- カタカナ:10%
どうでしょうか?
理想的なバランスで書かれた文章は、とても読みやすく内容が伝わりやすくまとまっていると思います。
読みやすい文章を書くコツは?
読みやすくバランスの良い文章を作るためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?
漢字とひらがなの割合以外にも注意点はたくさんありますので、以下にそのポイントをまとめてみました。
名詞と動詞以外はひらがなに
漢字とひらがなの割合を最適に…と言われても、まさかいちいち数えるわけにもいきませんよね?
そこで実践したいのが名詞と動詞以外をひらがなにするという方法。
この方法を使えば簡単にバランスの良い文章に近づけることが可能です。
また、名詞・動詞であっても簡単なものであればひらがなにしてしまうのもおすすめです。
漢字を連続させない
漢字を連続で使うのは3文字まで、多くても4文字までにしましょう。
漢字が連続してしまうと、一気に読みにくくストレスフルな文章になってしまいます。
句読点を上手に使う
句点[。]読点[、]を正しく使い、読みやすい文章にしましょう。
句読点の使い方については下記の記事にくわしくまとめています。
記号をうまく活用する
カッコ[「 」/( )]や中点[・]クォーテーション[‘ ’ / “ ”]などの記号をうまく活用しましょう。
他のフレーズと分けることで読みやすくなるという効果もありますし、強調したい部分に使えば書き手の意思も伝わりやすくなります。
どの記号をどの条件で使うのか?という記号の使用ルールを定めておきましょう。
バラバラだと読者が混乱していまいますので注意が必要です。
漢字にふりがなをふる
難しい漢字にはふりがなをふりましょう。
たとえば下記のような感じです。
- 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」
- 「この問題を解決するべく、私は来月より全国行脚(ぜんこくあんぎゃ)の旅に出ます。」
①のようなルビ(ふりがな)を付けるには、 <ruby>漢字<rt>ふりがな</rt></ruby> というHTMLタグを使います。
このようにひと手間を加えるだけで、文章はとても読みやすくなるのです。
コメント
コメント一覧 (7件)
マクサンさんこんにちは!
今日から、ブログライターの勉強を始めようとブログを
拝見させていただきました
文章術も大切ですが、レイアウトや文字の種類も大切なんですね
勉強になります
ブログ楽しみに拝見させていただきます
ありがとうございました
takeya-yaさん、コメントありがとうございます!
そうですね。でももっとも大切なのは、文章を楽しんで書くことだと思います。
楽しんで書いた文章は、きっと誰かをHappyにしますからね。
勉強頑張ってください!応援しています!
>>実は雑誌や「新聞」など、活字で書かれたものはだいたいこの比率になっていることが多いようです。
……はぁ?
雑誌ならまだわかるけど、「新聞」まで漢字の比率があんなに低いはずがありませんでしょ。
こども新聞、青少年向けの新聞でもなければ、そもそも新聞というものはどうしても漢字語が多く使われがちじゃありませんかね。
試しに(一般大衆向けとして知られている)読売新聞の記事をランダムに選んで漢字使用率チェッカー(http://akind.dee.cc/kanjiritsuchk-input.html)でチェックしてみてください。
漢字使用率が少なくとも30%後半をこえていて、40%後半である記事も多いんですよ。
匿名の方、コメントありがとうございます!
読売新聞だけでなく、「読みやすい!」と感じるさまざまな文章を集めて“平均値”を求めてみてください。だいたい20%~30%になっているはずですよ。
現に、あなたの書かれたコメントを漢字チェッカーで調べると、以下のように22%ですよ。「適正な漢字使用率です。」となっています。
・全体の文字数: 253
・漢字数: 56
・漢字率: 22.13%
・比較的、適正な漢字使用率です。
とは言っても読みやすいという基準は人によって違います。もしあなたが読売新聞のような記事を読みやすいと感じるのであれば、30%後半でも40%でもお好きになさればいいと思います。
あ、ちなみに子供向け、青年向けとありましたが、まさに小学生~中学生くらいでもスラスラ読めるくらいの文章の方がWeb記事ではおすすめですよ。
勉強になりました。
また、僕自身が感じていることを、わかりやすく、根拠を持ってまとめていただけたこと、ありがたく思っています。
開く、閉じるの話題はまさに「バイクシェッド」な議論ですので、熱くなるかたも多いようですね。
また、自分の言葉づかいについて、あれこれ言われている気がして、人格を否定されるような気もするのでしょう。
僕自身も逆に「ここは漢字に閉じたほうがいい」のように言われると、すこしむっとすることもあります。
どこかで誰かが書いていましたが「日本語はひらがなが基本、漢字はアクセント」という言葉に僕は納得しました。
これからも、このような良質な記事を、よろしくおねがいします。
コメントありがとうございます!
>「日本語はひらがなが基本、漢字はアクセント」
なるほど、いい言葉ですね。わたしもそう思います。
基本的にwebの記事は「流し読み」されることを前提とする必要がありますから、
流し読みのなかでもちゃんと頭の中にはいるように文章を工夫することが大切なんですよね。
また遊びにきてください!
うえのコメントを書いたものです。
出典がわかったのでお知らせします。
実際は「日本語はひらがながメイン、漢字はアクセント」というものでした。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1386388608