「たくさんの人に記事を読んでほしい!」
「1件でも多く成果を発生させたい!」
…ブログやアフィリエイトに取り組んでいる人であれば、誰もがそう思っているはずですよね。
サイトの来訪者や収益を増やすためのマーケティング術はいろいろありますが…
プロのWebマーケターがよく使う方法のひとつに「心理学」を利用するという手があります。
心理学は人間の心(意識)と行動の関連を研究する学問です。
心理学を利用することで、あなたのブログやサイトは以下のような効果を得ることができます。
- 読まれる記事タイトルを作れる
- 読者の心をつかむ文章を書ける
- 広告のクリック率を高めることができる
- 商品やサービスが売れやすくなる
…などなど。
つまり読者の心をうまく操り、行動をコントロールできるようになるということですね。
今回は心理学の効果をブログやアフィリエイトサイトに取り入れ、
読者の心と行動をまるで魔法のように操るマーケティング術を紹介いたします。
カクテルパーティ効果(ダンボの耳効果)
人間は、自分に関係があることには目・耳を傾けてしまうんだよね。
カクテルパーティ(立食パーティ)では、人の話し声や歩く音、食器やグラスの音などでとても騒がしいですよね。
しかしそんな騒がしいなかでも、自分の名前が呼ばれたら意外にもすぐに気づくことができるはずです。
このように、目や耳からたくさんの情報が入り込んできた際には、
人間の脳は不要な情報はシャットアウトするが、必要な情報には意識が集中するという機能が働きます。
これを「カクテルパーティ効果」(ダンボの耳効果)と呼びます。
インターネットの世界は無数の情報で溢れかえっていますが…
このカクテルパーティ効果をブログの記事タイトルなどにうまく利用すれば、
あなたの記事がユーザーの目にとまる確率が上がり、アクセス増が期待できるのです。
- ペルソナ(詳細なターゲット像)を決める
- 呼びかけるような記事タイトルにする
- 誰に向けて書いた記事なのかを明確に
カクテルパーティ効果をブログに活用する場合
まずはペルソナ(詳細なターゲット像)を設定することが大切です。
ペルソナ設定はブログマーケティングの基本でもありますし、
ターゲット像がぼんやりしていると、なかなか心に響く記事にならないんですよね…。
それよりも、誰か特定の一人(=ペルソナ)を想像しながら書いた記事のほうが、
圧倒的に訴求力がありますし、商品も売れやすくなるのです。
記事タイトルには誰に向けて書いたものなのか?を明確にするフレーズを含ませたり、呼びかけ型のタイトルにするというのも、
カクテルパーティ効果を利用した有効な手法の一つです。
- 「訪問者数がぜんぜん増えない… そんなあなたにPV200%増の秘策を伝授!」
- 「35歳未経験。それでも憧れクリエイティブ業界に転職できた理由とは?」
- 「朝が苦手な女子は必見!スッキリ早起きできる裏ワザ5選」
マジカルナンバー4(±1)
人間が短時間に記憶できる数は4(±1)個くらいまで!
人間の脳が短期間で記憶できるのはせいぜい3〜5つまでが限界で、それ以上になると難しくなります。
このことを「マジカルナンバー4(±1)」と呼びます。
昔は7(±2)と言われていましたが、最近では4(±1)という説が有力。
記憶力が良い人は5個まで、記憶が苦手の人は3個までというイメージですね。
- 箇条書きや要点まとめは3〜5個まで
- ランキングや○選なども3〜5個が適切
- 多すぎるトピックは逆効果である
覚えなくてはならない項目が沢山あると、読者は「ちょっと多いな…」「難しそう…」と感じ離脱してしまいます。
逆に3〜5個(多くても7~9個くらいまで)にまとめることができれば、ハードルが低くなり最後まで読んでもらえる確率が高まるのです。
たまに「ランキングTOP30」「おすすめ100選」みたいな記事を見かけますが…
ぶっちゃけ読むのがしんどいですよね。
(ちなみにこの記事が10選であることにはツッコまないで下さい…)
カリギュラ効果
禁止されり制限されると、逆にやってみたくならない?
友人から「絶対に誰にも言わないでね!」なんて言われると、逆に誰かに言いたくなる…なんて経験はありませんか?
このように禁止されたり隠されると、逆に気になってしまう心理的効果のことをカリギュラ効果と呼びます。
これをブログマーケティングに活用するには以下のような方法があります。
- 禁止表現をタイトルに入れて興味をひく
- して欲しいことをあえて禁止する
- 一部機能を制限して有料会員へ誘導
“禁止表現”とは例えば下記のようなものが考えられます。
- 「他人に教えないで下さい!」
- 「絶対にマネしてはいけません!」
- 「本気の人以外は読まないでね!」
- 「禁止」「NG」「ダメ」など
ちなみに下記のAとBはおなじ内容の記事のタイトル案ですが、あなたはどちらの方が気になりますか?
A:「痩せるなら絶対にビタミン剤がおすすめです!」
B:「本気で痩せたい人以外は閲覧NG!ビタミン剤の驚くべき効果とは?」
…まあ個人差はあると思いますが、多くの人はBの方をより「読んでみたい!」と思うはずです。
このように、禁止表現とカリギュラ効果をうまく活用することで、
つい読んでみたくなるタイトルや魅力的なキャッチコピーを作ることができるのです。
ツァイガルニック効果(中断効果)
未完成なものや、途中で中断されると、続きが気になるよね。
テレビ番組などで「続きはCMのあと…!」と引っ張っるのはもう定番の手法ですよね。
無料お試し体験や見学会などもそうですし、
スマホアプリで機能の一部を無料を体験させ、有料に誘導するなどの手法もコレにあたります。
ブログマーケティングでツァイガルニック効果(中断効果)を活用するには、
冒頭ではあえて未完成の情報をあたえたり、結論をわざと次ページに隠したりすることで読者の興味を引き、
続きを読みたい!という心理にさせるという方法などが考えられます。
- タイトルや記事冒頭では結論を隠す
- 重要な部分をチラ見せし、先に進ませる
- 無料で一部を公開し、有料記事に誘導する
- 本公開前に未完成のティザーを見せる
バンドワゴン効果(勝ち馬効果)
人間は、たくさんの人が選択・評価してるものを、無意識に“良いもの”だと思い込んじゃうんだ。
たとえば「人気ランキングNo.1」「イチバン売れています」と謳っている商品を欲しくなったり、
街中で行列ができているお店を、おいしい人気店なのだと感じた経験はありませんか?
これは、そのサービスや商品を利用する人が多ければ多いほど、周囲につられて満足・安心感も増すという心理効果で、
マーケティングの世界ではバンドワゴン効果(勝ち馬効果)と呼ばれています。
- 利用者数・販売数などを記載
- 人気度や満足度などを数字でアピール
- SNSシェア数やコメント数を増やす
- 大人数が写っている画像を使用
方法はいろいろありますが、
バンドワゴン効果って使い古された陳腐な手法だったりするんですよね…。
説得力をもたせるにはやはり“数字” “データ”を活用することでしょう。
ただ「売れてます!」「人気です!」と主張するだけでは信用されませんので、
具体的なエビデンス(証拠)を提示するようにしましょう。
スノッブ効果
多くの人が選んでいるもの・人気があるものをあえて避けて、自己顕示欲を満たしたい!って人もいるよね。
これは前述のバンドワゴン効果をまったく逆なのですが、
多くの人が使っているもの、買っているもの、人気のものを避けたいという心理効果もあります。
この事象を心理学では「スノッブ効果」と呼びます。
なぜ多数が選んでいるものを避けたいのかと言うと…
他の人がもっていないプレミアム性・希少性・特別性によって優越感を得たいからです。
つまり自己顕示欲を満たしたいということですよね。
スノッブ効果をブログマーケティングに利用するには、下記のような方法があります。
- 有料会員を集め、VIPとして扱う
- メルマガ会員だけに特別な情報を渡す
- 最高級な商品を紹介し、自己顕示欲を誘う
返報性の法則
親切にされたりプレゼントをもらった時に「何かお返しをしなきゃ!」という気持ちにならない?
たとえばショッピング中に店員さんに親切にされた時、友人にプレゼントをもらった時などに、
お返しに何か相手の喜ぶことをしてあげたくなりませんか?
これは「返報性(へんぽうせい)の法則」と呼ばれる心理効果で、
“好意には好意で報いる” “受けた恩は必ず返す”みたいな感情のことを指します。
この返報性の法則をブログマーケティングに活用すれば、アクセスUPや収益UPに繋げることができるのです。
たとえば下記のようなことで読者を感動させてみましょう。
- 役立つ記事を書き続ける
- 読者を第一に考えたサイト作りをする
- 本当に良い商品だけを勧める
- ダマさない・威張らない・ウソを書かない
- コメントにしっかり返信する
- 指摘や質問には真摯に対応する
つまり、ユーザーのことを考えてまじめにコツコツと“有益な情報を発信し続ける”ことで、
ユーザーの“何かお返しをしてあげたい!”という感情を生み、
結局あなたのメリット(売上・アクセス・SNSシェアなど)になるのですね。
ハロー効果
人間は何かを評価する際、目立ちやすい特徴に引っ張られて、他の評価が歪められてしまうんだ。
たとえば、有名大学出身のイケメンがいたら(実際の働きぶりを知らなくても)仕事ができ優秀な人というイメージを持ったり…
まったく知らない商品でも有名ブランドや大手企業が作ったものと分かると、途端にいいものに見えたり…
このような現象を「ハロー効果」と呼びます(ハローとは後光・威光などの意味)。
企業がTVCMなどで有名タレントを起用するのも、
そのタレントがもつ知名度やイメージを利用して商品を売る“ハロー効果”を使ったマーケティング手法なんですよね。
まあ個人のブロガーやアフィリエイターがタレントを起用することは現実的ではないですが、
広告主自体が起用している(かつアフィリエイトでの使用許可が下りている)タレントさんの素材などがあれば、
積極的に活用してハロー効果の恩恵を受けましょう。
- 知名度の高い企業の名前を使う
- 有名人・タレントの名前を使う
- 「大手~」「有名~」「噂の~」「人気の~」などのフレーズを使う
※名前を使う場合は権利などに問題がないこと、ウソをつかないことが前提ですよ!
松竹梅の法則(真ん中の法則)
上・中・下と3つのランクがあると、多くの人が真ん中を選ぶんだよね。
たとえば、お弁当に価格の違う3つのランクがあった時、あなたならどれを選びますか?
- 極上弁当 … 2,000円
- 上級弁当 … 1,200円
- 並弁当 … 800円
このように提案された場合、真ん中の価格帯を選ぶ人が圧倒的に多いんですよね。
1,200円のお弁当なんて普段は高くて買わないと思いますが、このように並べられると
「極上は高いからやめよう。
でも並だとちょっとさみしいし、追加400円でワンランク上の弁当が食べれるならいいかな」
…となるわけですね。
もしあなたのサイトで“売りたい価格帯の商品”がある場合は、
この「松竹梅の法則」を活用して読者をうまく誘導することができます。
- 3つの選択肢を用意する
- 最も売りたいものを真ん中に置く
- 価格・難易度・スペックなどで比較させ売りたいものに誘導する
ベビーフェイス効果
子供や女性の笑顔には、読者を安心させる効果があるんだ。
幼児性のある顔は、相手に“安心感”や“優しい”という印象を与える心理効果があります。
これをマーケティングの世界では「ベビーフェイス効果」と呼びます。
子供の笑顔などがベストですが、女性の笑顔などでも似たような効果が得られます。
大人の男性の顔から受ける印象とはまったく別のものになるので、
ブログで画像を使う際はこの効果に注目してみましょう。
- 子供や女性の笑顔の画像を使用
- 不安を和らげ安心感を与える
- 権威・伝統・専門性などをアピールする際は逆効果になるため注意
まとめ
いかがでしたか?
この他にもブログマーケティングに使える「心理学のテクニック」はたくさんあります。
機会があればまた紹介しますが、まずは今回ご紹介した心理効果を試しに実践してみてください。
読者の心理を操りその行動をコントロールする手法は、
収益やアクセスを改善させるためにとても役立ちます。
ぜひいろいろ試しながらあなたなりの成功パターンを開拓してみてください!
コメント
コメント一覧 (4件)
とても勉強になりました。
やはりタイトルは重要ですよね。
私も真似してみたいと思います。
YMSさん、ありがとうございます!
ですね、心理効果やマーケティングの手法はいろいろと役立つので取り入れていきたいですよね!
コメントありがとうございます!また遊びに来てください!!
こんにちは。ランキングから来ました。心理学をうまく使えると、色々と役に立ちそうですね。とても参考になりました。ありがとうございます。
ありがとうございます!知っておくと役に立ちますよね♪