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ファーストビューに広告があると検索順位に影響する?420サイトで徹底検証

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ブログ記事における「ファーストビュー」とは、サイトにアクセス後スクロールせずに見える画面のエリアのこと。

ユーザーがサイトを読み進めるかどうかを判断する、非常に重要な箇所です。

ファーストビューに広告を掲載すると「検索順位に影響する」と言われることも多いので、気になる人もいるはず。

よめちゃん

ファーストビューに広告があると、検索順位は下がるの?

サンツォ

そう言われてるよね。実際に検証してみよう!

私たちは今回、ファーストビューの広告の有無が検索順位に影響するのかどうかを実際に420サイト(ページ)を調査し検証しました。

アフィリエイトでの収益化に取り組んでいる人、検索順位を上げたい人は、ぜひ参考にしてください。

ちなみに、Googleアドセンスではファーストビュー広告を推奨しているため、今回はアドセンス広告以外のASPアフィリエイト広告を対象に調査しています。

本記事に掲載した調査結果は、ご自由に引用・転載していただいて構いません。ただし本記事のタイトル・サイト名を必ずご記載のうえ、リンクを正しく設置お願いいたします。

目次

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1976年生まれ。東京都出身。合同会社田舎暮らし代表。複数の業界にて20年近くWebマーケティングの仕事に携わる。2013年より副業でブログを開始。 複数のブログ・SNSを運営した経験を活かし、ブログやアフィリエ イトのノウハウを発信する当ブログを開設。またブロガーのためのオンラインサロン「マクサン」の共同オーナーを務める。フォロワー10万人を抱えるInstagram「ベランダ飯」も運営。借金地獄のどん底からブログ一本で這いあがり、月収300~400万円を稼げるように。2020年2月には累計収益が1億円を突破。著書に『マクサン式Webライティング実践スキル大全(マクサン本)』(大和書房)などがある。GMOのオウンドメディア「ワプ活」で全記事の監修も務める。本名は吉岡 智将

いや、俺なんてそんな、どこにでもいるただのマクリンですよ。 副業でガジェットサイト「マクリン」の運営を2017年5月に開始し、2019年12月に副業を株式会社makuriに法人化。2020年4月に合同会社レイテラスを設立し、コワーキングスペース「レイテラス」を開店。撮影スタジオ「レイテラススタジオ」もスタート。ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」の共同オーナーをつとめ「マクサン本」の共著者。

※当ページの情報は執筆時点のものであり、最新の情報は各サービスの公式サイトよりご確認ください。
※当ページのリンクには広告が含まれる場合があります。

【調査結果】ファーストビュー内広告は検索順位に影響する!

Webサイトの広告

「ファーストビューの広告の有無が検索順位に影響するのか?」の調査結果です。

結論としては「わずかながら影響している」と言えそうです。

実際の調査結果は下記のとおりです。

調査結果を検証したところ「(わずかな差ながら)ファーストビュー内の広告の有無は検索順位に影響している」と感じました。

よめちゃん

やっぱり影響あったんだ!

サンツォ

「わずかに」だけどね

この調査では、検索順位を上位群(1-10位)・中位群(31-40位)・下位群(81-90位)の3群に分け、ファーストビュー内の広告数と検索順位の相関を調べました。

下記表は調査結果ですが、ファーストビューの広告数が0の順位群を赤文字で表示しています。

ファーストビューの広告数と検索順位の調査結果
検索キーワード検索ボリューム1-10位31-40位81-90位
コンビニ コピー 値段1.7K000
コーヒー 痩せる1.6K000
ワイヤレスイヤホン おすすめ iphone3.2K00.50
メンズコスメ プレゼント 20代4500.60.40
ホットサンドメーカー パン以外1.1K000
web デザイン 資格15000.10.2
モンテッソーリ おもちゃ1.4K00.10.2
千葉 高校 偏差値1.4K000.4
ワイン コルク 開け方 代用2.5K000.4
アクションカメラ コスパ 最強1.7K0.10.10.3
ロジクール キーボード ゲーミング1.2K0.100
chrome 拡張機能 おすすめ7.6K0.40.20.2
スマートウォッチ 健康管理 女性 おすすめ2.4K000
転職 看護師1.9K0.100.5

上位群(1ページ目)に注目すると、ファーストビューの広告数が0だったのは14キーワード中9キーワード。

中位群(31-40位)でファーストビューの広告数が0だったのは8キーワード、下位群(81-90位)の場合は7キーワードでした。

どの順位群でも広告数0のキーワード、中位下位にファーストビューの広告が少なく上位に広告が多いキーワードもあるものの、

全体的に見ると(わずかな差だが)検索上位になればなるほどファーストビューに広告がないページが多い傾向にあることが分かります。

よめちゃん

各数値はどれも小さいので、あくまで「傾向」だね

Googleの目的は「広告収益を増やす」ことです。

Googleが検索エンジンのアルゴリズムを改善し続けているのも、Googleへの広告出稿量を増やしたいからです。

そう考えると、Googleが自社と関係のない広告をファーストビューに貼るメディアの評価を下げ、自社の広告に有利なアルゴリズムに変えるのは当然といえますよね。

サンツォ

もちろん、広告を貼るとユーザーの利便性が下がるから、という理由もあるよ

本調査では14キーワードを、ざっくりと「検索意図として複数の商品・サービスを紹介すべきキーワード」と「ハウツー系のキーワード」の2つに分けています。

「検索意図として複数の商品・サービスを紹介すべきキーワード」には、下記のようにファーストビューに広告があっても上位表示されているものがありました。

「メンズコスメ プレゼント 20代」「chrome 拡張機能 おすすめ」など4キーワード

複数の商品を紹介する必要がない「ハウツー系のキーワード」の場合、ファーストビューに広告がないほうが上位表示されていることが多い印象でした。

この結果をまとめると、下記のようなことが言えそうです。

ファーストビューの広告の有無は検索順位に影響する?
  • 広告の必然性があるキーワード(検索意図)であれば、ファーストビューに広告があっても問題ない
  • 広告に必然性がないキーワード(検索意図)では、ファーストビューに広告がないほうが望ましい
  • いずれのキーワードでも、広告がユーザビリティを阻害しないように注意すべき

14キーワードを種別で分けてみると、ユーザーが何を求めているのか(=検索意図で影響度が異なるのではないかと考えられます。

よめちゃん

真っ先に商品の情報が欲しいキーワードなら、ファーストビューに広告があっても問題ないということね

サンツォ

たぶんそうだと思うよ

ちなみに、私たちが事前に行ったXのアンケート結果では、過半数が「影響する」と回答しました。

実際のメディア運営者の肌感としても、ファーストビューに広告(アドセンス以外)があると、順位が上がらないと感じている人が多いということですね。

サンツォ

アンケートでも、今回の調査と同じような結果になったね

Googleは2012年1月に「ページレイアウトアルゴリズム」を導入しました。

ページレイアウトアルゴリズムは、ファーストビューに広告ばかりが配置されており、ユーザーが探している情報がなかなか見つけられないようなサイトの評価を下げるアルゴリズムのこと。

しかもこのアルゴリズムは過去に3回もアップデートされています。

よめちゃん

3回も!?

サンツォ

それだけ重要なアルゴリズムだってことだね

以下の記述はGoogleの公式ブログからの抜粋です。

Rather than scrolling down the page past a slew of ads, users want to see content right away.

引用:Inside Search: Page layout algorithm improvement

If you click on a website and the part of the website you see first either doesn’t have a lot of visible content above-the-fold or dedicates a large fraction of the site’s initial screen real estate to ads, that’s not a very good user experience. Such sites may not rank as highly going forward.

引用:Inside Search: Page layout algorithm improvement
筆者意訳

ユーザーはページを開いて下にスクロールした時に、大量の広告を通過するのではなく、すぐにコンテンツを確認したいと考えています。

ファーストビュー部分に充分なコンテンツが掲載されていないか、大部分が広告に割り当てられているような場合、それはあまり良いとは言えません。このようなサイトは今後、それほど上位にランクされなくなる可能性があります。

この更新以降、ファーストビューに広告が過剰に設置され、メインコンテンツが少ないページの評価が下がるよう、アルゴリズムが変更されました。

低評価を受けるコンテンツ
  • 下にスクロールしないとメインコンテンツにたどり着かない
  • 欲しい情報が広告に埋もれて見つけづらい

ただし、このアルゴリズムはファーストビュー内の広告を禁止したり、ファーストビューの範囲や貼ってもいい広告数の明確な基準を定めたりしているのではありません。

実際、影響を受けたサイトは全体の1%未満と少なく、ユーザーがすぐに知りたい情報を見つけられるよう配慮していれば、過剰に気にする必要はないでしょう。

よめちゃん

ユーザビリティを意識していれば気にしすぎなくていいんだね!

サンツォ

ただ、このアルゴリズムはGoogleの方針が強く反映されているから、意図は理解しておこうね

【対策】ファーストビューのユーザビリティに配慮しよう

パソコン、仕事、ブログ

今回の調査結果の要点は、以下の2点です。

本調査の要点
  • ファーストビューに広告がないほうが(わずかながら)検索順位が高い
  • 必然性があれば(検索意図的に必要なら)ファーストビューに広告があっても構わない

この結果をふまえると、以下のような対策が考えられるでしょう。

まず、ファーストビューには、ユーザーの検索意図にそぐわない広告は配置しないようにしましょう。

そもそもGoogleは、ファーストビューにユーザーが望まない広告が大量にあると評価を下げるアルゴリズムを導入しています。

今回私たちが行った調査でも、検索順位が上位になればなるほどファーストビューの広告数0のページが多い傾向でした。

順位群ごとの数値の差は小さく、明確に「ファーストビューに広告があるとSEOに悪影響」と言い切れる結果にはなりませんでしたが、

Googleの方針を踏まえると「ファーストビューに広告はないほうがいい」という考え方で間違いなさそうです。

検索意図に沿ったファーストビューにしよう

ただし、その広告に必然性がある場合、必要最低限の広告を貼るのは問題ないでしょう。

検索意図的に、ユーザーが商品・サービスの情報を求めていることが前提ではありますが、オリジナリティ豊富でユーザビリティに配慮されたファーストビューが整えられていれば、広告があっても問題ないということです。

つまりは、広告であるかどうかにかかわらず、ユーザーが欲しい情報をすぐ見つけられるようにすることが大切なのですね。

【備考】調査方法の詳細

アクセス解析、分析を一緒に行う

本調査では、実際にGoogleで検索し、検索結果に表示されるページのファーストビューを1つずつ確認して調べています。

調査対象のキーワードは、検索意図分類やカテゴリーに偏りが出ないよう注意し、ミドルボリュームのものを中心に下記の14個を選定しました。

本調査の条件
キーワード
選定基準
・検索意図分類やカテゴリーがかたよらないよう分散
・検索意図が明確なロングテールキーワードを中心に
30サイト
の内訳
・上位(1~10位)から10サイト
・中位(31~40位)から10サイト
・下位(81~90位)から10サイト
選定した
キーワード
1.chrome 拡張機能 おすすめ (検索ボリューム:7.6K)
2.ワイヤレスイヤホン おすすめ iphone (検索ボリューム:3.2K)
3.ワイン コルク 開け方 代用 (検索ボリューム:2.5K)
4.スマートウォッチ 健康管理 女性 おすすめ (検索ボリューム:2.4K)
5.転職 看護師 (検索ボリューム:1.9K)
6.アクションカメラ コスパ 最強 (検索ボリューム:1.7K)
7.コンビニ コピー 値段 (検索ボリューム:1.7K)
8.コーヒー 痩せる (検索ボリューム:1.6K)
9.モンテッソーリ おもちゃ (検索ボリューム:1.4K)
10.千葉 高校 偏差値 (検索ボリューム:1.4K)
11ロジクール キーボード ゲーミング (検索ボリューム:1.2K)
12.ホットサンドメーカー パン以外 (検索ボリューム:1.1K)
13.メンズコスメ プレゼント 20代 (検索ボリューム:450)
14.web デザイン 資格 (検索ボリューム:150)

※ 検索ボリュームはahrefs上の数値

キーワードごとに1~10位(上位群)、31~40位(中位群)、81~90位(下位群)に分け、各記事のファーストビュー内の広告数をカウントし、順位との関連性に変化はあるのか調べています。

その他の条件は下記のとおりです。

  • ファーストビューに自動表示されるアドセンス広告は除外して計測
  • 検索結果にYouTubeが表示された場合「広告数0」としてカウント

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