どうも、疾風の成金アフィリエイターことSanzzo(サンツォ)です。
アフィリエイトに心を奪われています。
さて、ちょっと前にTwitterで話題になった
非承認ゴリラの件ってご存知ですか?
本業で広告主をしているゴリラ氏という副業アフィリエイターが、
「弱小メディアの成果は一定割合を非承認にしている」とTwitterで発言し、
多くのアフィリエイターやブロガーの怒りを買って炎上した事案です。
まあ、一生懸命やってる善良なアフィリエイターにとっては
マジで怒り心頭な話ですよね。。
確実に売上が発生しているはずのセルフバック案件までもが
否認されていたみたいな話もあり、
「広告主のマナーはどうなってんじゃい!」
「アフィカスなめんな! 不正で訴えてやる!」
…みたいな感じで
一時Twitter界隈を相当にざわつかせる騒ぎとなりました。
しかし一方で「昔からそんなもんだったし今さらでしょ?」みたいな
諦めモードな意見も散見されます。
たしかに「なんでこんなに承認率悪いの?」みたいなことって、
みなさんも一度や二度は経験あるんじゃないでしょうか?
実は筆者も15年ほどアフィリエイトなどの広告を出す側の仕事を
さまざまな分野の企業で経験してきました。
ASPさんや提携メディアさんとお付き合いをしながら、
実際に提携承認や成果承認を日々おこなっていました。
つまりアフィリエイターでありながら、
現役の広告主でもあったってことですね。
そんな今回は、アフィリエイト広告に関する様々な件を、
広告主の視点から話をさせていただこうと思います。
- 広告主はどのように承認作業をしてる?
- 広告主の非承認不正は本当にある?
- 良い広告主ってどうやって選べばいい?
- 承認率が良くなるコツ・裏ワザってある?
…などなど、広告主でしか知りえない裏話も交えつつ解説していきますので、
ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。
なぜ広告主はアフィリエイトに広告を出すのか?
「広告主」とは、広告を出す側の企業のことを言います。
お金を支払って自社商品の広告を出す、広告の依頼者です。
クライアント、マーチャントと言ったりもしますね。
ではそもそも、なぜ広告主はアフィリエイトに広告を出すのでしょうか?
それは、広告主にとってメリットが大きいプロモーション手法だからです。
- 売れた時だけ広告費を支払えばいい
- 報酬単価を自由に決められる
- ゆえにリスクが少なくコスパが良い
- 承認/非承認を自由に決められる
…つまり、広告主にとってリスクが少なくコストパフォーマンスにも優れた、
とても都合のいい集客手段がアフィリエイト広告なのです。
アフィリエイト以外の広告の場合、
商品が売れても売れなくても広告主はコストを支払わなくてはなりません。
僕も100万円以上のお金を使って広告を出したのに、
1個も商品が売れなかった…なんて苦い経験があります。
一度や二度じゃないですよ…。けっこうな頻度であるんです…。
まあ積極的に新しい集客手法にチャレンジするのもプロモ担当の大切な仕事なので、
必要経費ではあるんですけどね(言い訳)。
一方でアフィリエイトは
商品・サービスが売れた時にだけお金を払えばいいので安心です。
成果が発生した際の報酬額も自由に設定できますし、承認条件も自社都合で決められます。
承認作業も自分でやるので、非承認にしようと思えばいくらでも非承認にできてしまいます。
だから広告主による不正な非承認というのも起こりえるんですよね。
アフィリエイトにける広告主のリスクとは?
逆にアフィリエイト広告を出すことでの
広告主のデメリット/リスクもあります。
- 最終コストがいくらになるか分からない
- 商品紹介の内容・表現を管理しにくい
- 承認作業や提携承認など手間が増える
- 不正や質の悪いリストが多い
アフィリエイト広告のコストパフォーマンス自体は良いのですが、
最終的な広告費(合計額)がいくらになるか分からないというリスクもあります。
広告主の意思では広告をストップすることができないので、
なんともコントロールができないんですよね。
僕なんかはアフィリエイト広告の予算はある程度余裕をもって確保をしておくようにしているので、
足りなくなるということは滅多にありませんが…
なかにはキッチリと予算上限が決められている企業もありますので、
予算上限に達したら以降はすべて非承認みたいな横暴な広告主もでてきてしまいます。
「いやいや、アフィリエイターを舐めんなよ!」って感じですよね…。
また、昔にくらべたらだいぶ良くなりましたが、
まだまだ不正をおこなって成果を水増ししようとするアフィリエイターはたくさん存在します。
これについては次章でくわしく解説したいと思います。
広告主はつねに“不正”と戦っている!
実は皆さんの想像以上にアフィリエイターによる不正は多いんですよね。
まあ日常茶飯事です。
あんまりくわしく書くと真似する人が出てくるので書きませんが…
たとえば虚偽の個人情報でサービス登録したり。
複数ASPのコードを踏んで多重成果を発生させたり。
なかには最先端のIT技術を使い、組織ぐるみで巧みに不正をおこなう輩もいます。
本当に安心できません。
僕も数年前に大規模な不正の被害にあったことがあります。
その時はプログラムを組んで大量に不正な成果を発生させるという手口でした。
足がつかないようにいったん海外を経由してアクセスしてくるという念の入れよう。
この時はASPさんに協力してもらい
不正な成果はすべて却下にし、追って警察に被害届を出しました。
つい最近もある有名アフィリエイターに不正をされました。
この業界では名の知れている大物なので、まさか不正をしやがっているとは
(しかも筆者の会社の案件で)…と、本当にびっくりしましたよね。
エビデンスは取っているので、
いつか暴露して懲らしめてやろうかなと思っています。
やや話が逸れてしまいましたが…
広告主やASPは、こういった不正と長年戦い続けてきました。
もちろん今も戦い続けています。
その甲斐あって、最近はだいぶ不正も目立たなくなってきましたけどね。
ただこういう不正がある限りは、
「アフィリエイトは不正が多い」「質が悪い」というイメージが払拭できないので、
広告主にとってのアフィリエイト広告の優先度が低くなってしまうんですよ。
そうなると広告主による不正な非承認みたいなことも、
なかなか減っていかないんですよね。
まあなんというか…
アフィリエイトまわりの不正っていうのは、
広告主・メディア・ASPの三者が本気で撲滅していかなきゃならないんです。
じゃないと業界が廃れてしまい、
結局は三者が共倒れしてしまいますから。
広告主はどのように承認作業をしているか?
ちなみに、広告主はどのように
成果の承認作業をしているのでしょうか?
これはその企業によってやり方は違いますが、
僕が経験してきたのは以下のような方法です。
まず比較的小規模な企業や、
それほどアフィリエイトを積極的にやっていない企業の場合、
プロモーション担当者がそのまま承認作業をおこなっていることが多いです。
この場合、
担当者がわりと好き勝手に承認作業をしているパターンが多いんですよね。
大企業やアフィリエイトに力を入れている成果発生数が多い広告主の場合は、
専用の派遣スタッフなどをアサインしたり代理店さんなどに外注したりして
システマティックに承認作業をおこなうことが多いです。
僕が過去に勤めていた会社はかなりアフィリエイトに力を入れていたので、
そのために専用のスタッフを雇用し、
一定のルールに従って半自動的に大量の成果承認をおこなっていました。
いずれの場合も成果承認のルールを各社で設定しているはずです。
たとえば…
- 新規のものだけを成果承認とする
- 実際に入金があったものを承認とする
- 1週間待って連絡がとれないものは非承認にする
- 複数ASPで重複している成果は、時間的にもっとも早いものだけを承認とする
…などなど。
このへんはASPの管理画面から、
案件詳細の「成果の承認条件」「否認条件」などの部分に書かれているので確認してみましょう。
(まぁ条件をボカしている広告主も多いですけどね…)
僕が務めていた会社も、上記のようなルールを定めて
週に複数回の承認作業をおこなっていました。
自社のデータベースに格納されている販売記録と照らし合わせ、
ちゃんと販売している事実があるかどうかを照合し、
成果と認められるものを承認するという手順です。
不正な非承認をおこなう広告主もいる!
前述で「非承認しようと思えばいくらでも非承認にできる」
「担当者がわりと好き勝手に承認作業をしている」と書きましたが、
残念ながら不正な非承認を常習的に行っている広告主は存在します。
よく噂されているように、
本当に売上が立っているかに関係なく50%くらいは却下するとか…
弱い立場にある小さなメディアには厳しく承認し、
大きな有力メディア(検索上位に上がっているなど)には甘く承認するなど…
こういう不公平な非承認がまかり通っているのも事実です。
でも僕から言わせると、
こういう不正承認をする広告主は仕事のできないアホです。
自分の首を自分で絞めているだけだし、マーケターとしての能力も低いですよね。
もしくはアフィリエイトのことをよく知らないただの素人です。
だってそんな不正をしていれば絶対にいつかはバレるし、悪い噂が立ちます。
徐々に提携メディアも減っていくし、企業や商品のイメージも悪くなるので、
結果的に自社の集客や売上が減少してしまうだけです。
また、明示した承認条件にたがえて不正に否認した場合は、
最悪メディアから訴訟をおこされて賠償責任を負う可能性だってあります。
さらには監査などが入って不正が発覚し、処罰される可能性もゼロではありません。
そんなリスクを冒してまで不正に非承認をするなんて…
アホ以外の何物でもありませんよね。
後ほど「良い広告主を見抜く方法」の部分でも書きますが、
こういうおバカな広告主につきあっていても時間&労力の無駄なので、
とっとと見切りをつけて他の案件に乗り換えるのが一番でしょうね。
広告主はできるだけ承認したい!
この記事を読んでいる読者のみなさんに知って欲しいのは、
まっとうに承認作業をおこなっている広告主がほとんどだってことです。
普通の広告主はできるだけ承認したいと思っているんです。
だって、こんな低リスク低単価のプロモーションは他にないですから。
協力してくれるメディアさんには正当な報酬を渡したいんです。
一生懸命に自社の商品を紹介しておすすめしてくれるアフィエイターさんに対して、
不正をするなんて考えられないですよ。
他の広告手法に比べても圧倒的に獲得単価が低いですし、(うちの場合は)質も意外と良いので、
できる限り承認したいし、アフィリエイト経由の成果が増えて欲しいと思っています。
だから、みなさんも正々堂々と胸を張ってアフィリエイトに取り組んで欲しいです。
そして、できれば成果が承認されているかをチェックして
ちゃんと“良い広告主”を選んで欲しいです。
そうすることが卑怯な広告主を根絶させる一番の対策になるのですから。
お互いの努力をムダにしないためにも、
(広告主もメディア側も)不正のない健全な業界にしていきたいですよね。
“良い広告主”を見抜く方法とは?
では“良い広告主”とは
具体的にどんな広告主のことを指すのでしょうか?
答えを一言でいうと、
一生懸命にPRに取り組んでいる広告主のことですね。
- PR文がしっかりと書かれている
- メールなどでお知らせが頻繁にくる
- 承認頻度が高い(週に複数回など)
- バナー素材やLPの数・種類が多い
- 単価が高く設定されている
- 承認率も比較的高めである
…などなど。
一生懸命にアフィリエイトに取り組んでいる広告主は、
アフィリエイトを通してたくさんの商品を売りたいと考えています。
だから報酬単価も高く設定されていることが多いですし、承認率も高めです。
たくさんのメディアに商品を紹介して欲しいと考えているので、
アフィリエイターに対しても真摯な態度で誠意を持って接します。
逆に、報酬単価や承認率が低い場合や、PR文などの説明が雑に書いてあるような広告主は、
彼らの中でのアフィリエイトの優先度が低いという証拠です。
こういう広告主はアフィリエイトメディアを見下しているし、
雑にあつかわれる可能性が高いので、なるべく避けたほうがいいと思いますよ。
承認率に納得いかないなら問い合わせよう!
まあ、良い広告主にあたるのか悪い広告主にあたるのかって
“運”の要素もあるのですが…
でも明らかに承認率がおかしい場合はちゃんと問い合わせをして、
納得がいかない場合は正当に抗議するのがいいと思います。
問い合わせを入れただけでも承認率が劇的に良くなった!
…なんて事例もよくあることですしね。
広告主に問い合わせをする場合は、下記の点に注意してください。
- ASPを通じて問い合せしよう
- 喧嘩腰ではなく冷静に論理的に
- エビデンスがあれば提出しよう
- あまりしつこくしても得はない
- ダメだなと感じたら他に乗り換えよう
もちろん本当に成果に該当していない可能性も十分にあるので、
初めから喧嘩腰は避けあくまで冷静沈着に話をしましょうね。
おかしいと思うエビデンス(根拠・証拠)があるのであれば、
数字を元に論理的に話をするのがよいと思います。
ただし、基本的に広告主が成果を非承認(否認)した理由は
はっきりと明示されることは稀です。
特に個人情報(年齢・住所・経歴など)を元に成果の可否を決めている広告主の場合、
それらに関する情報は開示できません。
だからあまりしつこく追及するのは避けてください。
また、もしあなたがその案件を引き続き掲載したいのであれば、
問い合わせや抗議にはリスクがあるということを覚えておいてください。
問い合わせがあれば、広告主はほぼ100%あなたのサイトを調べます。
不正などの怪しい履歴はないか? ちゃんと法令やルールを守って商品を紹介しているか?
どんな人が運営しているのか?…などなど。
言い方は悪いですが目をつけられる可能性も高いわけなので、
結果的に提携解除などにつながってしまう可能性もあります。
まあ、ぶっちゃけ広告主と戦っても得することはあまりありません。
悔しいですけどね。
どうしても不信感がぬぐえないのであれば、
別の案件に乗り換えることをおすすめします。
広告主にとっては、良いパートナーサイトが減って
売上が減ってしまうことが一番のダメージなのですから…
ダメな広告主には見切りをつけるというのが、
あなたがもっとも得する方法であり、
最終的にこの業界を良い方向に変えていく効果的な方法なのですね。
広告主と上手に付き合うコツとは?
逆に、広告主に向けたポジティブな提案は
積極的に問い合わせしたほうが良いと思います。
たとえば下記のような提案はどんどん送ってきてください。
- 施策強化のための単価交渉依頼
- 販売促進のための情報提供依頼
- コンテンツ充実のための素材提供依頼
アフィリエイトに積極的に取り組んでいる広告主にとって、
こういうヤル気に満ちた問い合わせはとても嬉しいものです。
ぜひ協力したいし、担当者のモチベーションも上がります。
(もちろん忙しい時には多少めんどくさいと思うこともありますが…汗)
ただし、自分の都合のいい条件だけを一方的に要求するのだけはやめてください。
ただ単に特単をあげたり承認率を保障するのって、広告主にはマイナスでしかありません。
「こういう施策で成果を増やしたいから、こういう素材をもらえませんか?」
「○○を紹介する単独記事を△△というキーワードで書きたいので、特単をいただけませんか?」
…みたいな、具体的かつ現実的な施策をかならず添えるようにしましょう。
逆にそれがないと高い確率でスルーされます。
広告主にメリットのある施策であれば、
希望に応じてもらえる可能性がかなり高まるはずですよ。
広告主のメリットを考えて、広告主の売上増に協力すること。
それが高い承認率と高い報酬単価を実現する、もっとも効果的な方法なのです。
※本記事は動画でも紹介しています!
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