副業で稼ぐには、ブログとSNSのどちらを運用したらいいか迷う人も多いはず。
ブログとSNSはそれぞれにメリット・デメリットがあり、特徴はもちろん収益化方法にも違いがあります。
本記事ではブログとSNSの違いや、集客方法・収益化方法について、初心者向けにくわしく解説します。
両方運用した方が稼げる?
お互いのデメリットを補うよう運用すれば、収益性が高くなるよ
ブログとSNSの3つの違い
ブログとSNS、どちらも個人が気軽にインターネット上で情報発信ができるメディアですが、何が違うのでしょうか?
まずは、ブログとSNSの違いについてくわしく解説します。
ストック型とフロー型
ブログとSNSをおおまかに分類すると、「ストック型」か「フロー型」かという違いがあります。
- ストック型:積み重ねることで、時間をかけゆっくりと蓄積していく
- フロー型:1つ1つが単発で、蓄積されず流れていく
どちらも一長一短だよ
ブログはストック型
ブログは、コツコツと記事を書き貯めていくことで稼げるようになるメディアです。
はじめは記事が少なく、検索エンジンに評価されるまで(=収益化まで)に長い時間がかかるのが特徴。
しかし、検索エンジンから評価され検索結果に上位表示されるようになれば(上位表示されている間は)継続的に安定して収益を得られるのがメリットです。
記事はどんどん貯まっていくので、書けば書くほどアクセスや収益が増えていくのもメリットですね。
また、記事のリライトを行えるため、常に記事を最新の状態に更新可能です。
稼げるまで時間がかかるけど……
やればやるほど積み重ねが増えていくのがブログだね
SNSはフロー型
一方、SNSは投稿が見られるのは一瞬です。
最新の情報がどんどん表示されていくため、古い投稿はすぐに流れていってしまうのがデメリット。
さらにリライトができないため、どんどん新しい投稿を作って継続的に発信する必要があります。
SNSのメリットは、拡散力が高いこと。
例えばX(旧Twitter)では、投稿がバズれば一気に露出が増え、多くの人に投稿を見てもらうことができます。
また、ブログに比べてコンテンツの制作に時間も労力もかからないという点も魅力ですね。
常に発信し続ける必要があるけど……
楽ちんで一撃の爆発力があるのがSNSってことね!
集客・運用方法の違い
ブログとSNSは集客(アクセスを集める)方法にも大きな違いがあります。
- ブログ:良い記事をコツコツ増やし、SEO対策で検索結果から集客する
- SNS:注目を集める投稿を次々に作り、フォロワーを増やしていく
ブログはSEO対策が超重要!
SNSはバズりやすい投稿や、ユーザーとの交流が大切ね
一般的なブログは、検索からのアクセス流入が80%〜90%を占めます。
つまりGoogleやYahoo!などの検索結果に上位表示させるための対策(SEO対策)がもっとも重要となります。
一方、SNSはとにかくフォロワーを増やすことが第一。
フォローしてもらうためには、ユーザーが知りたいと思う情報・役に立つ情報をどんどん発信していくこと。
そして、ユーザーとのコミュニケーションを積極的におこなうことが大切です。
ユーザーの人口・年齢層の違い
ブログとSNSでは、ユーザー人口と年齢層が大きく違います。
総務省の調査によると、ブログとSNSのユーザー人口は以下のとおりです。
引用:総務省|平成30年版 情報通信白書|ソーシャルメディアの利用状況
ブログの項目に注目すると、情報発信を積極的に行っている層、情報発信よりも他人の書き込みや発言の閲覧が多い、積極利用層が10%ほど。
2023年7月時点での日本の総人口が1億2451万人であるため、ブログユーザーは1245万人ほどいると推測できます。
次に、SNSの項目について注目してみましょう。
引用:総務省|平成30年版 情報通信白書|ソーシャルメディアの利用状況
ブログ同様の算出方法を用いた場合、SNSユーザーはのべ5,591万人ほどだと推測できます。
- Facebook(5.3+8.4=11.7%)1億2451万人の11.7% = 約1457万人
- X(旧Twitter)(7.7+8.8=16.5%)1億2451万人の16.5% = 約2054万人
- Instagram(3.9+6.9=10.8%)1億2451万人の10.8% = 約1345万人
- その他SNS(2.1+3.8=5.9%)1億2451万人の5.9% = 約735万人
ブログの約5倍だね!
続いて、ブログとSNSユーザーの年齢層の違いについて見ていきましょう。
総務省のブログの実態に関する調査研究の資料によれば、全体の年齢層は以下のとおり。
ブログの年齢層は、20代〜30代が多い傾向ではあるものの、40代まで幅広く活用されているとわかります。
次に、総務省の調査によるSNSユーザー年齢層については以下のとおり。
引用:総務省|【令和4年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全年代・年代別)
おもにX(旧Twitter)やInstagramでは、10代や20代のユーザーが多いのがわかります。
SNSは若年層が中心で、ブログは年配も見るってことね
ブログとSNSの集客方法の違い
ブログとSNSの特徴に合わせた集客方法とその違いについて、くわしく解説します。
ブログの集客方法
ブログへの集客でもっとも重要なのはSEO対策。
さらに、マーケティングスキルとライティングスキルを身につけることも大切です。
SEOの知識を身につける
ブログで集客するためにはSEO対策はもっとも重要。
SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の頭文字を取った略称で、GoogleやYahoo!などの検索結果ページの上位に表示させるための対策を指しています。
ブログのアクセスの80~90%以上は検索からだよ
SEO対策には数百以上の要素がありますが、大きく分けると下記の3種類に大別できます。
- 内部SEO:ソースコードやサイト構成など、Webサイト内部に施す施策
- 外部SEO:被リンクやE-E-A-Tなど、外部からの評価に関する施策
- コンテンツSEO:情報の質やライティングなど、記事そのものの施策
SEOって具体的にどうすればいいの?
ブログのSEO対策については、下記の記事にくわしく解説しているので参考にしてください。
マーケティングとライティングのスキルを身につける
ブログで集客するためには、マーケティングスキルが欠かせません。
マーケティングスキルと一口に言っても、下記のようにさまざまな要素があります。
- アクセス解析:ツールを利用してアクセス解析をおこない、PDCAを回して改善していくスキル
- 市場調査:市場規模や業界の最新情報を収集して、ブログ運営に活かすスキル
- キーワード分析:検索キーワードを調査・分析して、ブログ運営や記事制作に活かすスキル
- ユーザー分析:ターゲットユーザーの心理や行動を分析し、ブログ運営や記事制作に活かすスキル
- Webデザイン:ユーザビリティの高いブログデザインを理解し、実現させるスキル …など
いろいろあって難しそう……
運営しながら身につくから、難しく考えなくてもいいよ
また、ブログはSNSに比べてとても多くの文章を書くことになるので、文章を書くスキル(ライティングスキル)はとても重要
読みやすく分かりやすい文章を書くスキルや、商品・サービスの魅力を正しく伝え、スムーズに購入してもらえるような文章術(セールスライティング)などのスキルが必要となります。
セールスライティングは、下記の記事も参考にしてください。
SNSの集客方法
SNSで集客するには、まずはユーザーに役立つ情報を高頻度で発信し続けることが大切。
さらに、各SNS毎の投稿方法を理解し、露出が増えるようアルゴリズムへの最適化が重要となります。
ユーザーに役立つ情報を高頻度で発信する
SNSはフロー型コンテンツです。
SNSに投稿した情報はどんどん流れていき、時間が経つと見られなくなるため、新しい投稿をどんどん発信し続ける必要があります。
もちろん、どんな情報でも良いわけではなく、ユーザーに役立つ情報・ユーザーが求める情報である必要があります。
どのくらいの頻度で投稿すればいいの?
最低でも1日1回、毎日投稿したほうがいいよ!
SNSの特徴に合わせて最適化する
SNSには、各SNS毎の特徴があり、1つのSNSの中にも複数の投稿の種類があります。
効率的に露出を増やしフォロワーを増やすためには、それぞれの特徴に合わせて最適化することが大切です。
例えば「Instagram」では、フィード投稿・リール投稿・ストーリーズなど、複数の投稿方法がありますよね。
フィード投稿では画像加工やレイアウト・デザイン、リール投稿であれば動画撮影や動画編集など、それぞれ異なるスキルと最適化方法が必要となります。
例えば「X(旧Twitter)」では、伝えたいことを140文字以内で短い文章に魅力的にまとめるスキルが必要となるでしょう。
ブログより簡単かなと思ったけど、けっこう大変なのね
シンプルに見えて、けっこう奥が深いんだよ
SNSのアルゴリズムについて理解する
SNSで成功するためには、各SNSのアルゴリズムの理解がとても重要。
アルゴリズムとは「算法」とも言われ、SNSではさまざまな要素の組み合わせで、他ユーザーへ自分の投稿が表示されやすくなったり、おすすめ投稿に掲載されやすくなります。
アルゴリズムはSNS毎に異なりますが、どんなSNSにも共通する「露出が増えやすくなる要素」は以下のとおりです。
- 「いいね」「コメント」「シェア」「保存」などのエンゲージメントを増やす
- ユーザーが投稿に滞在する時間を増やす
- ユーザーとのコミュニケーション(交流)を増やす
これらはどんなSNSにも共通して重要!
また、利用規約に反する行為などを行うと、運営からアカウント凍結などのペナルティを受けてしまうため、しっかりガイドラインを読んでルールを守りながら発信しましょう。
ブログとSNSの収益化方法の違い
ここでは、ブログとSNSそれぞれの収益化方法について解説します。
ブログを収益化する方法
ブログでの主な収益化方法は、アフィリエイト広告です。
ブログ記事にアフィリエイト広告を掲載し、ユーザーがその広告から商品・サービスを購入したりも申し込みをおこなうと、報酬が得られるという仕組みです。
アフィリエイトには主に下記のような種類があります。
- ASPアフィリエイト:ASP業者を介したアフィリエイトで、物販よりも報酬が高い
- 物販アフィリエイト:Amazonや楽天などの大手ショッピングモールのアフィリエイト
- Googleアドセンス:広告クリックによって報酬が発生する、クリック報酬型広告の代表格
アフィリエイトの仕組みは、下記の記事にくわしく解説しています。
また、アフィリエイトで稼ぐコツは、以下の記事を参考にしてください。
SNSを収益化する方法
SNSでもアフィリエイトによる収益化が可能です。
また、それとは別に各SNSで収益を得るための独自の収益化プログラムが用意されていることがあります。
SNSで収益化する方法は下記のとおり。
- アフィリエイト広告を貼る
- サブスクリプション(会員制プラン)を利用
- インプレッションや再生数による報酬
- ライブ配信での投げ銭
- ショッピング機能の活用
- 企業からのPR案件
- 他アカウントから運用代行を受ける
InstagramやX(旧Twitter)で稼ぐコツは、下記の記事を参考にしてください。
収益アップにはブログとSNSの連携が不可欠
効率的に収益化をおこなうためには、ブログとSNSを連携させる(並行運営する)ことが大切です。
それぞれのメリットを組み合わせて相乗効果を狙い、それぞれのデメリットを補い合うことで効果を最大化します。
例えば、SNSは瞬発力が高く、シェア機能によるバズ効果が魅力ですが、1投稿の文字数や画像数の制限があり、くわしい商品紹介には向いていません。
一方、ブログは検索上位に上らないと集客ができないものの、文字数や画像の制限がないため、商品の魅力を存分に伝えることができます。
SNSとブログを組み合わせるのがおすすめ!
ちなみに、SNSの中にはX(旧Twitter)のように、投稿内に直接アフィリエイトリンクを貼れないものもあります。
その場合は一旦自分のブログに誘導し、自分のブログ内のアフィリエイト広告で収益することになります。
そういう意味でも、SNSとブログの並行運用が必要なのね
ブログとSNSの連携がおすすめの理由は、下記の記事でくわしく解説しています。
ブログとSNSの違いに関するよくある質問
ブログとSNSの違いについて、よくある質問に回答します。
ブログとインスタはどっちが稼げる?
どちらが稼げるのかを言い切ることはできません。
どちらもアフィリエイト広告のリンクが貼れるため、同じ数のクリックが得れれば、理論上は同じくらいの報酬を得られるということになります。
ただし、Instagramはフォロワーを集めやすく短期間で集客が目指せるのがメリットですが、若い女性ユーザーが多いため購買力が低く、また売れやすい分野と売れに分野の差が激しのがデメリット。
一方、ブログは稼げるようになるまでには長い時間が必要ですが、一度検索上位に表示できれば何もしなくても収益が発生し続けるのが魅力です。
両方を組み合わせて並行運用するのがもっともおすすめの方法です。
インスタはブログの代わりになる?
ブログとInstagramはストック型とフロー型という違いがあり、掲載できる情報量にも違いがあります。
特徴が異なるため、完全に代わりになるとは言えないでしょう。
ただし、インスタでは情報を小分けにして頻度を高めて発信することで、ブログの代用になるとも言えます。
近年では、ブログなどの個人メディアはSEOが非常に難しくなってきているため、ブログからインスタに主戦場を移す人も増えてきています。
ブログとSNSの違い まとめ
本記事ではブログとSNSの違いをテーマに、それぞれのメリット・デメリット、集客方法や収益化について解説しました。
ポイントは下記の3点です。
- ブログはストック型、SNSはフロー型
- ブログに比べ、SNSは20代前後の若いユーザーが多い
- ブログとSNSを連携すると収益効率が上がる
ブログとSNSでは、コンテンツの見られ方や発信方法、集客方法やマネタイズ方法が違います。
ブログとSNSを並行運用し組み合わせることによって、弱点を補い合い、収益化を効率化することができます。
ぜひ本記事を参考に、実践してみてください。
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