みなさん、悩んでいますか?
わたしは悩んでいます。いろいろ悩みが尽きずに苦しんでいます。
世の中に悩みがないひとなんているんですかね?
どんなひとでもひとつぐらいは悩みや不安、怒りや嫉妬を抱えているはずです。
「悩みなんてひとつもない!毎日が最高にハッピー!」…なんてひとは、
今回はお役に立てそうにありませんのでどうぞご退場を。
今回は、そんな悩みや苦しみからスッキリと解放されるためのとっておきの方法をみなさんにご紹介したいと思います。
わたしは最近この方法を知り、目からウロコが落ちました…。
世の中のすべてのひとに知って欲しい、必読の内容です。
悩みは無理に消そうとしない。まずは受け入れてしまおう。
この世の中にはたくさんの悩みや苦悩があります。
将来への不安、キツイ仕事、嫌な上司、し烈な競争、家庭内の不和、病やケガ、うっとうしい人間関係…。
しかし残念ながら、わたしたちはこれらの悩みや苦しみを無くすことはできません。
絶対になくなることはありません。
この世に生まれ、社会生活を営なむ以上、それは仕方のないことです。
なので、まずはその事実を受け入れてしまいましょう。
悩みや不安、欲や嫉妬、勝ち負けや失敗…これらは“あってしかるべきものだ”と受け入れてしまうのです。
「わたしは○○で悩んでいる。」「僕は△△のために苦しんでいる。」
…と具体的な“言葉”で意識すると、より明確に自分の悩みを認識することができます。
この事実を素直に受け入れ、悩みの理由を理解することができれば、わたしたちはほんの少しだけ心が楽になります。
まずはそれが第一歩です。
ムダに反応しない。妄想しない。
悩みを受け入れたら、つぎは「反応をしない」ように意識しましょう。
他人の心無い言葉や誹謗中傷、批判や敵意などに“反応”して、相手からの負のエネルギーを受け取ってしまったり…
「こうなったらどうしよう?」「あれが心配だなぁ」と余計な“妄想”をしたり…
これらにいちいち反応して、腹を立てたり、悲しくなったり、傷ついたり、怒ったり、ひとりで考えて不安になったりするから、苦悩が生まれるのです。
悩みや苦しみの原因は“反応”です。
外からのさまざまな刺激・情報にいちいち反応しないこと。ネガティヴな妄想をしないこと。
これがわたしたちが悩みや苦しみから解放され、心を楽にするための唯一の解決策なのです。
目を閉じて、自分の呼吸に集中する。
しかしそうは言っても、わたしたちは反応をしてしまいます。
ついついネガティヴに考え、嫌な妄想をしてしまいます。
しかし、この妄想をピタッと止めて、負の感情から解き放たれるとても簡単な方法があります。
それは自分の呼吸に集中すること。
もしあなたが「あ、いまイヤなことを考えちゃった!」と気づいたら、目を閉じてゆっくりと自分の呼吸に意識を向けてください。
「息を吸ってる」「息を吐いてる」と頭の中で言葉にして注意を向けてみましょう。
呼吸で胸がふくらんだりしぼんだりと、体の動きを感じてみてください。
するとどうでしょう。さっきまでの妄想はピタッと止まっているはずです。
実際にわたしも何度か実践していますが、面白いように効果があります。ぜひ試してみてください。
もう一度言いますが、悩みや苦しみから心を解放するためには「反応しないこと」「妄想しないこと」が唯一の解決策です。
ついつい反応したり妄想しそうになってしまったら、この方法で反応をシャットダウンしてくださいね。
執着を捨てる。あきらめる。
もしあなたがライバルに勝つことや上司に認められること、お金や欲しい品物を手に入れるためにやっきになり、それが悩みや苦しみの原因になっているのであれば…
そんなものはとっととあきらめちゃってください。執着を捨て、手放しちゃってください。
それはあなたの心にとって害悪でしかありません。
そんなことを言うと「向上心がない!」「根性がない!」なんて言われそうですが、構いません。
なぜなら、どんなに苦労して手に入れたものであっても、それは永遠には続かないからです。
人間の欲には果てがないため、1を手に入れれば10が欲しくなり、10を手に入れれば100が欲しくなります。
また、100を手に入れても、それが永遠に100の価値を保ち続けることはありません。
つまり、あなたの心はいつまでも満たされず、いつまでも苦しみ続けることになります。
これは人類の歴史上、延々と繰り返してきた紛れもない事実です。
どうせ満たされないのですから、バカらしい執着を捨て、心を自由に解放してあげましょう。
しかし、「どんな場合でも絶対に欲を捨てなきゃダメ!」というわけではありません。
もしあなたが、何かで欲望を満たしたり、何かを追い求めることで、結果的に「幸せ」を感じているのであれば…
それはどんどん欲を満たすために行動してもらって構いません。
しかし残念ながら、それが苦しみに変わる時がいつか必ず訪れます。
そんな時はダラダラと執着せずに、キッパリと手放してしまいましょう。
他人の評価を求めない。
社会や他人からの評価を求めることをやめましょう。
上司に認められたい!会社から評価されたい!先輩や友達に好かれたい!近所の奥様たちに羨ましがられたい…!
他の誰かや社会から認められたい、評価されたい、好かれたいというこの気持ちを、「承認欲」と言います。
実は、現代に暮らす人間の欲求のなかでもっとも切実で悩ましいものが、これらの「承認欲」なのだそうです。
しかしよくよく考えてみれば、他人からの評価なんてとてもムダで意味のないことです。
他人からの評価や視線を気にしてその結果に一喜一憂したり、悩み苦しむことにいったい何のメリットがあるでしょうか?
そんなことにいちいち反応し、心を痛めたり傷ついたりすることに、どれほどの価値があるでしょうか?
それよりも大切なのは、自分自身が納得することです。
どんな結果であれ、自分自身がその結果を受け入れ納得することができれば…
あなたはきっと満足と幸せを知ることができるはずです。
他人と自分を区別する。
わたしたちは知らず知らずのうちに他人から影響を受け、他人に引っ張られてしまいます。
他人の言葉や評価に心を乱されたり…他人がしていることが正しいことに思えたり…みんなが欲しがるモノを欲しくなったり…。
しかしこれらも、無駄でくだらないことです。
他人は他人、自分は自分。
他人と自分をハッキリと区別して、他人のやることなすことにいちいち反応しないようにしましょう。
「あの人はこう言ったけど わたしはこう思う。」「あの人はこう評価するけど、わたしには関係ない。」
…このように、他人と自分との間にきっちりと境界線を引いてしまうことが大切です。
自分ができることだけに集中する。
他人の評価を気にして無理をしたり、苦手なことや嫌な仕事を無理に続けないでください。
それらはやがてあなたの心と体を蝕んでしまいます。
そもそもそれって、あなたがやる必要があるのでしょうか?
いえいえ、仕事なんていかようにも代替えがきくものです。
それよりも、いま自分ができることに集中しましょう。
その方が100万倍も大切ですし、悩みや苦しみもありません。
ただ黙々と、コツコツと一生懸命に…自分が為すべきことを最後までやり遂げましょう。
やがてあなた自身が満足し納得するまでやり遂げたとき、自然とまわりからの評価がついてくるはずです。
評価を得るためにやるのではありません。自分自身が納得するためにやるのです。
嫌いな人、苦手な人を慈しむ。
嫌な上司…。苦手な隣人…。人間関係にストレスを感じて悩み苦しむひとは世の中にたくさん存在します。
彼らとかかわることに苦痛を感じているのであれば、まずは距離をおきましょう。
攻撃を攻撃で返したり、あからさまに無視するのではなく、反応をシャットダウンするのです。
あのひとはああ言うけど、わたしとあのひとは違う人間。
考えや言動が違って当たり前。だからいちいち気にしないし、反応するだけムダ。
…そう思えるようになれば上出来です。
そして、さらにもう一歩進んで“相手を慈(いつく)しむ心”がもてたらなお素晴らしいですね。
相手の気持ちを理解し、おなじ視点で考えてみること。
そのひとがどんな人生を歩み、何に苦しみ、どんな努力をしているのかを知ること。
そんな風に相手を理解し、慈しむことができたら…
あなたの苦手意識や負の感情はキレイに消え去っているはずです。
まとめ|「ムダな反応をしない」ブッダの教えとは?
いかがでしたか。少しは悩みが解消され、心が楽になったでしょうか?
実は今回ご紹介した内容は、仏教の祖であるブッダの教えを噛み砕いて、現代風にアレンジしまとめたものです。
- 自分の悩みや苦しみを知ること
- 心のムダな反応を止めること
- 欲求や執着を知り、それを手放すこと
- 流れに身をまかせ、自分の為すべきことをやり遂げること
ご紹介した内容を簡単にまとめると、上記のようになると思います。
もっとも大切なのは反応をしないということ。
悩みや苦しみの原因は“反応”することから生まれるので、これをシャットダウンするように日ごろから意識しておきましょう。
また、今回ご紹介した内容をもっとくわしく知りたい!という方は、ぜひ下記の書籍を読んでみてください。
草薙 龍瞬(くさなぎ りゅうしゅん)という無宗派の僧侶として活動されている方の著書で『反応しない練習』という本です。
心の悩みや苦しみから解放されるための方法が、くわしく優しい言葉で綴られている名著です。
Amazonランキングで1位にもなっています。
コメント
コメント一覧 (2件)
他人の評価を求めないとか言ってたら一生就職できないと思います。採用されるということは企業に評価されるということですから。
そもそも企業に評価されようとしている時点で雇われ根性ですね。
結果を出せばどの場所であろうが勝手に評価されます。